「うー、めちゃくちゃぬるぬるしてて気持ちいい」
「ぃ、あ、んっ…」
「どうですか?後輩に犯される気分は」
「なっ、ぁぁあ、んあ…」
「ねぇ答えてよ。早く。じゃないと一生イかせてあげませんよ」
「ぃあ…も、だめぇ…けいたぁ…」
「っ!!そんなに言われたら…いじわるできねーし」
いつもの敬語はなくて、慶太の本当のところを聞いて見た気がした。
いつもの穏やかな慶太じゃなくて男性としての慶太だ。
やめてよ。
結婚前の人間に深入りしたくないし。
それにこんなこと…
「いくからな」
「え?」
「もっと気持ちよくなってくれ」
そういうと奥の奥まで届くかのようにピストンされる。
声を我慢しきれないと必死に唇をかんでいた。
鉄の味がするくらいかんでいると、気づいてくれたのか慶太は深くキスをしてくれた。
おかげで痛みはまったくなくなって、代わりに甘い砂糖のようなねっとりしたキス。
そして私が達しそうになったのを、膣のしまりでわかったらしく、ピタッとおさまる。
「イキたい?」
「え…」
「イキたいならおねだりしてみて」
「そ、そんな趣味ないし!」
そういうと一回だけ突き上げられた。
「っ!」
「どう?」
「~~~イキ、たい…」
「かわいい」
それを聞くとまた激しく上下され、膣の奥まで何度もつかれる。
「だ、め、け…たぁ…」
「俺もイキそう。一緒にいこう」
「んあ、ぁ、一緒に…んはっ…!」
「いくっ…」
こうして私の膣の中で慶太のモノは果て、二人同時に達した。
それからいつもの駅よりも三駅遠くで降りた。
トイレで衣服などを整えて、近くにあった公園のベンチで二人で並んで座る。
「ちょ…まじでさ、アンタなんで…」
「んー?なんすか??」
「なんすか??じゃないわ!アンタ、奥さんできるのに…」
「俺の奥さん?」
「うん」
「あーあれね。あれは嘘です」
「……え?」
あまりの予想外の回答に目を丸くした。
すると慶太は私の手を握りしめた。
「俺の奥さんこ候補ならいますけど」
「は!?だって送迎会って…」
「う・そ」
「!!????」
私の脳内ははてなで埋め尽くされている。
「いつまでたっても進展しない俺らを救ってくれる嘘です」
「ん??」
「だから…佐伯るいさん」
私の名前を笑顔で呼ぶ。
「はい、?」
「俺と、結婚を前提に付き合ってください」
「!!??」
「俺、隆介主任に脅されたんすよ?俺が動かないなら、佐伯さんを奪うって。だから、俺なりに緊急的に考えたんです。もしこの話を受け入れて、佐伯さんが俺とバイバイするなら主任が佐伯さんを迎えに行く。けどもしも佐伯さんが俺を選んだら、諦めるって」
「…え…」
「でも今日送迎会でさよならだったら…嫌だなって。あきらめたくないし。佐伯さんが好きだから。だから地下鉄も佐伯さんと同じのにしてみたんす。そしたら俺の好みって言ってた香水と服装をしてたから。だから我慢できなくていじめてしまいました」
「…はい」
「え?」
「だから、返事」
「はいって…」
私は彼の手を握り返して目を見た。
「私と、結婚前提に付き合ってくださいって言ったじゃない」
「……」
「何ボケっとしてんのよ」
「っしゃぁぁああ!!!」
「!声でかいから!」
「俺!!絶対に幸せにします!!!!」
「期待してるよ」
「良かったぁーー。気持ちも一致だし、身体の相性もいいし!!!!」
「最後は余計だから!!」
「大好きですよ、…るい」
初めて名前で呼ばれた。
なんだか可愛がっていた後輩とこの関係になるなんて、なんだかくすぐったい。
可愛くって、かっこよくって、でもちょっと意地悪で。
そんな慶太が、私も大好きなんだ。
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