(んくっ……キスで、おぼれちゃう……)
やっと解放されたとき、酸欠でくらくらした。
「クララ。キスしつこくない?」
「んむっ……ちゅ……だってぇ、泉ちゃんいい反応なんだもん」
ちゅぽ……と、
今度は身体の向きを変えさせられ、ハイジさんとキス。
(あぁ……両方、えっちなキスなのに……全然違う)
唇の柔らかさを堪能し合うクララさんのキスと違って、
舌に歯を当ててくるハイジさんはまるで私を食べようとしているみたい。
――ぢゅっぢゅるるるっ……
「んんー! んくっ! んむ……」
「ん……泉さん、いいね、エロくて……」
「だって……二人の前だったら、本当の自分になっても、引かれないかなって……」
「本当の自分?」
「……地味に、真面目に見えるかもしれないけど、実はめちゃくちゃにえっちがしたくて……
その、責めたり責められり、時間をかけていちゃいちゃするようなそれに興味があって……」
「へぇー。じゃああたしなんて最高に相性いいかもよ?」
ワンピースを脱ぎ、下着を取り払ったクララさんは、
男の肉体に女性的な顔という、ひどくアンバランスな状態で私に覆いかぶさる。
「ね、泉ちゃんも触ってよ」
クララさんは自身の胸へ私の手を誘う。
薄く締まった筋肉に覆われた胸板は、均等がとれていて美しい。
なにより、世の女性が真っ青になるほど美しい肌が広がっている。
「わ……すべすべ……」
「でしょぉ? 女の子の柔らかい肌と擦り合うのが好きなの」
もっと触って、と誘われるがまま、首筋、鎖骨、わき腹と掌を滑らせ……
その喉仏に舌を伸ばすと、
「あぁっ」
と鼻に抜ける声がする。
むくむくと上がる
私は片方の乳首を口に含み、
もう片方にカリっと爪をたてた。
「あんっ……やっぱ、こういうのは女の子のが上手……」
私はわざと見せつけるようにぺろぺろと舌を伸ばす。
「ん……そうなんですか? 誰と比べて?」
お仕置きとばかりに、きつく爪を歯を立てれば女の子のように甘い声が上がる。
「ふふ……クララさんかわいい」
「……ちょっと、こっちを忘れてない?」
ハイジさんは頭上から顔を覗き込むようにして、額にキスをする。
そのまま耳にねっとりと舌を伸ばした。
「んっ! や、あぁっ!」
ちゅぼ……と。
唾液たっぷりの舌が耳の輪郭をなぞり、ナカを