ぐいっと、ハイジさんは私を抱き上げると、
「私はずーっとお預けされてたんだけど?」
ドSそのものの笑みを浮かべ、隆起したペニスをつきつけた。
「ああああっ! らめぇええっ!」
………
………
対面座位と呼ばれるこの体制では、
自重のせいでペニスがより深く奥へ挿入される。
先ほどまでこちゅこちゅと入口を可愛がられていた子宮口が、
今度は遠慮なく責められる。
「おねがっ! 休ませて……」
「嫌だって。フェラでもイかせてくれなかったでしょ?」
ハイジさんはペニスの角度を変えて、
Gスポットのあたりをぐりぐりと押し上げるように責めてくる。
激しく上がる嫌らしい水音は、枯れることなく派手な音で羞恥を煽ってきた。
「それに、奥が気持ちイイって散々言ってたよね?」
腰を掴み、ぐいっと突き上げる。
奥へ奥へと内壁ごと擦り上げる刺激に耐えられるわけもなく、
私はハイジさんの肩にしがみついた。
「ひんっ! あぁっ! よすぎてっ! だめなのぉっ!」
「なんで? 何回でもイけばいいよっ!」
容赦のない腰つきに肢体がぐったりとすると、
一度ペニスが抜かれ、身体が反転させられる。
互いに膝立ちの体制のまま後ろから挿入された。
「クララ……泉さんのこと、支えてあげて」
「ん、りょーかい……」
クララさんは私の胸を鷲掴みにしながらくるくるとクリを優しく撫でる。
「ひんっ! や、同時はっ同時はぁ……っ」
きゅぅううっとナカが収縮し、肉棒を締め付けると、
ハイジさんは色っぽい吐息を耳元で漏らす。
「同時は、なに?」
こちゅん、こちゅんと再会される腰の動き……
ころころと転がされるクリトリス。
「あああっ! 好き、ナカ、いっぱいずぽずぽされてっ!
クリいじめられるのっ! すぐイクからぁっ!」
………
………
自分でタイミングを計ることすらできなくて、私は膝を震わせクララさんに
その体制の方が責めやすいようでハイジさんのがつがつした腰つきは止まらない。
私が彼から解放されたのは、意識を飛ばした後のことだった。
「あーあ……こんなにめちゃくちゃになっちゃって……
あたしはもっと百合百合したいちゃいちゃえっちがしたかったのに、ハイジったら……」
「あら、あんたも最初からノリノリだったわよ」
「気に入った子に容赦ないにも限度があるじゃない……。
泉ちゃん、あのナンパ男にあのままついていった方が楽だったかもねぇ?」
「でも、こんなに気持ち良くなれなかったでしょうよ。ね? 泉さん」
ぼやける視界の中、聞こえる会話に私は曖昧に頷く。
その口角が笑っていたことは自分が一番知っている。
灰色の、代わり映えのない毎日にうんざりしていたのは昨日までの私。
きっと、もう平凡には戻れない。