上あごをくすぐられて、下腹部がきゅん、と疼く。
ひさしの手がミノリの耳を撫で、ミノリの手がひさしの背中へと回る――
二人の身体はぴったりと重なり合い、
ひさしの手がシャツの裾からそっと侵入した。
「は、あ……」
あたたかな感触が、そっと肌をなぞって胸まで動く。
キスでたかまった身体にその刺激はぞくぞくとして、それだけで背筋が甘くしびれた。
「手、あげて?」
ひさしに促され、言われた通りミノリは手を上げる。
シャツをそのまま脱がされ、ミノリのブラジャーが露わになった。
黒いレースのブラジャーは、今日この日のために買ったものだ。
もしかしたらひさしの趣味ではないかもしれない――
ドキドキしながら様子を伺うと、ひさしは柔らかく笑った。
顔に「愛しい」と書かれているかのような優しいほほ笑みだった。
「かわいい、すごくかわいい……」
白いミノリの胸に、ひさしの唇が降ってくる。
ブラジャーはそのままに、柔らかく乳房を円を描くように揉まれ、谷間がぐっと強調される。
谷間をなぞるように舌が動き、ブラジャーの上から乳首のあたりをそっと押されて、
ぞわりとした甘い快感が下腹部から胸にかけて走り抜けた。
しばらくそのままキスをされ続け、ようやくひさしの手がブラジャーのホックを外す。
止めるものがなくなったブラジャーは緩み、それをひさしが両腕から抜き取った。
恥ずかしさに思わずミノリが胸元を隠すようにして腕をクロスさせると、その手首をひさしに捕まれる。
「ミノリちゃん……見せて?」
甘い声でそう
いつもの柔らかい雰囲気の中に、興奮したオスの匂いが混ざる。
優しいのに有無を言わさないその攻め方に、ミノリはただ、されるがままになってしまった。
露わになったミノリの白い胸には、赤い乳首がツンとたちあがっている。
手首を軽くベッドに押し付けられたまま、ひさしの唇が乳首をパクリと口に含んだ。
「はあっ……」
生ぬるい口内の温度に身体の力が抜けてしまう。
ちゅう、と小さな水音をたてて吸い付かれ、舌先が優しく乳首を撫でた。
硬くなったそれを左右に押しつぶすようにして何度も擦られ、唾液が絡みついてはちゅう、と吸われる。
一度唇を放して、今度は舌先で乳首の表面だけを撫でられると、腹の底が震えるような快感が湧き上がった。
もう片方の乳首が指先で摘まみ上げられ、こりこりと二本の指で転がされる。
ピンと尖り切った乳首は与えられる刺激に従順で、
愛撫が施される度にジンジンとした快感が下腹部に落ちて貯まっていくようだった。
乳首と下腹部が快感によって繋がり、乳首への刺激と共に下腹部も熱くなる。
たまらずミノリが足を擦り合わせても、ひさしは乳首への愛撫を止めなかった。
「はあっ、ああん……っふ、ううっ……んんぁ」