「ひぃぁああ……!コレ気持ちよすぎるよぉ!こんなっーーイく、もうイくぅッ」
濁点付きの悲鳴を上げながら、私は続けざまに絶頂した。
固定され密着したバイブと電マが、私の性感帯をダイレクトに責めてくる。
ぐちゅぐちゅという卑猥な水音と、モーターの駆動音、私の喘ぎ声が部屋に充満した。
「乳首ぃ……乳首もイジメられたい!はやく、はやくぅ……!」
私は快楽で震えながら、乳首に留めたクリップ型ローターのリモコンのスイッチを押し、先ほどのように部屋の隅に放り投げる。
すぐにむず痒い刺激が乳首に沸き起こって、私は呻き声を上げながら絶頂してしまった。
「ぁぁぁ……きもちいい……ぎもちいい”よぉ……ッ」
いっぺんに性感帯を刺激されて、私は瞳孔を上向かせて喘ぐ。
さっきから蜜孔はヒクヒクと
「ほ、ほんとに……壊れちゃうよぉ。自壊オナニーすごい……っ!自分を壊すオナニー気持ちいいよぉぉっ」
私はまたビクッビクッと全身を痙攣させて、叩き込まれる激しい快楽で絶頂する。
ーーその時、クリトリスに宛てがわれていた電マが、より強く肌に食い込んだ。
肌が汗ばんだことで、電マがより安定しやすいところに少しだけずれたのかも知れない。
「……ッッ!?ひぃぃいいいいいあ”あ”あ”あ”!!」
絶叫。痙攣。また絶叫。
私は涙と涎を垂れ流しながらイった。
陸に上がった魚のように跳ね、のたうち、ろくに動かせない手足を暴れさせる。
けれど、僅かもその暴力的な快楽からは逃れられない。
これこそ私が望んだことなのに、あまりの悦楽で脳が焼き切れそうで、無我夢中で身悶えした。
「ん”ん”ーーーーッ!?やぁッいやぁぁぁ……ッ!!止めてっ止めてぇぇっ」
偶然にも甘皮をめくり上げた電マが、猛然と私を責め立てる。
きゅんきゅん締まる秘孔はバイブに思い切り掻き回され、子宮の快楽につながっていると言われる乳首も苛められ、私は意志などないただの機械に哀願した。
「お願、ぁぁぁッ!きもちい、きもちい”い”のォ!やだ、やだぁぁっ」
いつの間にか私の口からは、動画の女性と同じ叫び声が飛び出していた。
下品で浅ましくて、まるで獣のような声。
「あああ私ぃ……こわれ、壊れちゃったぁぁ……」
私はえへ、とだらしなく笑い、スマホに視線を向けた。
いつの間にか昨日の動画は終わっていて、次の動画が再生されている。
そこには、淫らに手足を自縛し、だらしなく笑う女性が映っていた。
Viewer数は瞬く間に増え続け、ひっきりなしにコメントが投稿されている。
「あ……」
動画に映る女性は、驚いた顔をして私を見つめていた。
私のスマホはちかとかと赤いランプを点灯させ、録画中であることを告げている。
「そ、んな……」
ーーハッキング、そんな言葉が脳裏を掠めた。
「い、いやぁぁぁああああああああああ……ッ」
私は顔面を蒼白にして叫ぶ。
スマホに向かって必死に伸ばした腕はしかし、手錠に阻まれ、届かなかった。
「い、いやぁ……!止めて、見ないでぇっ!ひぐっ、ぁぁぁ……っ」
ぐちゃぐちゃと秘孔を掻き混ぜられては、熟れ切った身体に抗う術などない。
私はテーブルに顔を乗せ、スマホの画面を見つめながら、身体をビクンビクンッと跳ねさせて……我慢できずにイった。
「ぁぁ……いや……いやぁ……イくとこ見ないで……ぇ」
ポロポロと涙を零しながら私がそう呟くと、コメントの数は勢いを増した。
ーーこんな獣みたいな浅ましい姿を、万を超える人間に見られるのはどんな気分なんだろう。
つい先程、自分が口にした疑問の答えを、こんなふうに得ることになってしまうなんて……。
私は絶望と快楽に恍惚としながら、我知らず微笑みを浮かべていた。