不倫・禁断の恋

介護にかこつけて

交際期間中と結婚当初、湊は子供っぽいところはあるけど特に問題はなかった。

でも私と結婚してからどういう変化があったのか、女性達からもてるようになって女遊びを始めた。

私が文句を言っても、義母と義妹が起こっても、湊は態度を改めなかった。

ますます女遊びが激しくなっていった。

そんな男と一緒にいても幸せになんてなれないから、湊に離婚を切り出した。

そしたら何と、湊にうつ病の診断がおりた。

何とも良すぎるタイミングに誤診を疑ったけど、またもや良いタイミングで義父が倒れて寝たきり状態となった。

湊には姉と妹がいるが、義姉と湊は嫁いでいることやうつ病を理由に何も動こうとしなかった。

でも費用に関しては、うるさいくらいに口を出してきた。

義母は遠方で働いている義妹の提案で義父を施設に入所させることに決めたが、湊と義姉が反対した。

義父が倒れてから全く実家に寄りつかなかったくせに、押しかけてきてギャンギャン泣いたり騒いだり。

「施設なんてお父さん可哀想…」と泣くわりに、「なら、湊と義姉が介護をするのか?」と聞けば「嫁にいってるから~」「うつ病だから~」と逃げる。

結局当時2人いた家政婦さんをもう1人増やして、自宅で介護することに決まった。

デイサービスとショートステイも利用することで決着がついたと思ったら、またもや湊と義姉が騒ぐ。

どうやら将来もらえる財産を少しでも多く残しておいてほしいようだった。

最終的にキレた義母と義妹から湊と義姉は叩き出されて、2度と実家に近づくなと通告された。

義妹は、自分はあまり介護に関われないからと増えた家政婦さんの雇い賃とデイサービスなどの料金を負担してくれてる。

義母は断ったけど、せめてもの気持ちとのことだ。義妹は私にも感謝の贈り物をしてくれる。

湊は自分には何もないと不満そうだけど、頭の回転が速くて口がたつ義妹には昔から勝てたことがないので本人に直接何か言うことはない。

でも義妹から私に何か届く度に、「うつが~」とウダウダ言ってる。

「うつ病が…うつ病が…」と言って仕事をやめたけど、浮気をする元気はあるらしい。

私の友達はうつ病になったけど、寛解するまで外にも出られない状態だった。

やっと「ちょっと出かけてみる」という言葉が聞けた時は、本当に嬉しかった。

遠出ができるようになるまで時間はかかったけど、時折一緒に散歩をして少しずつ外に出て行けるようになった。
………

………

翌日、私が湊の実家に出かける準備をしていると、前の晩にいつの間にか帰ってきていた湊が「具合が悪い」とか言いながらまとわりついてきたけど無視した。

浮気相手と喧嘩でもしたのかな。

どうでもいいけど。

湊は玄関までついてきたけど、私が無視を貫いてるのにショックを受けたのか、ドアを閉める時にはグスグス泣いていた。
………

………

湊の実家は私の自宅から車で1時間ほどの距離。

私が行った時には家政婦さん達は出かけていて、義母が出迎えてくれた。

義母はおしゃれをしていた。

とても上品な女性で、70を過ぎてるはずなのに50代後半でも通りそうなほど若々しい。

「鏡を見るとね。ああ、私も年をとったなあと思っちゃうのよ」

「何言ってるんですか。70なんて、近頃ではまだ若い年代じゃないですか」

「そのうち、90なの?若いなあなんて言われる時代が来るのかしら?」

「来るかもしれませんよ」

私と義母は笑い合う。

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  1. blank ヒカンキン より:

    うつ病への嫌味が長すぎです。不快です。前半までただの愚痴でしたし、相手が出るまで時間掛かるし全然エロくありませんでした。相手が元ヤンってところもなんかいまいちでした。

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