「あー……それ聞いちゃう?」
タケル君は大きな手のひらで私の胸を覆うとふにふにと感触を楽しんでいる。
乳首にちゅうっと吸い付くと、ちくんとした刺激に腰が揺れたけれど、流されない。
「あっ……お願い。ちゃんと教えて?」
「……よろけたカナのこと抱きしめたとき、いい匂いしたから。慌てているところがかわいかったから。……ぶっちゃけ体が密着していたから反応しちゃったんだよね」
「反応?」
タケル君は私の手を取ると、そこに持っていく。
「これが」
触れたのは、熱く強直したそれだった。
かあっと顔が熱くなる。
「俺さ、てっきりカナにばれたと思っていたんだよね。でもあの後カナのほうから傍に来るし。だから車窓の反射を利用して様子を観察していたら、なーんか怪しい行動をとっているわけ。しかもエロい顔して。二回目くらいでやっと気づいたよ。あぁこの子匂いフェチなのかなって」
「……いままでそんなことなかったもん。タケル君限定だよ」
えっちの時は意地悪だけど、私の好意に恥ずかしそうに照れるところはすごくかわいい。
「ね……タケル君……続き、しよ?」
私は下着の中で苦しそうに張りつめているそれを優しくなでる。
熱く、すっしりとした質量のそれをよしよしとあやしてあげると、タケル君は眉をひそめた。
「もっといじめたかったんだけどな。俺ももう限界」
乱暴にベットサイドからコンドームを手繰りよせる。
物珍しくて、ついパッケージを破いているところをまじまじと観察してしまった。
ばちっと目が合うとタケル君は「無いほうがよかった?」と意地悪くニタリとする。
「それとも、自分でつけてみる?」
はい、と渡されたゴムはなんだか油っぽいような乳液っぽいような……ふしぎな液体でしっとりしていた。
「えぇ!やったことない……」
「ん、じゃあむしろやってほしい」
見ているのは私のほうなのに、なんだかすごくいけないことをしている気分になる。
私はなけなしの知識を総動員して、タケル君のそれに触れる。
凶悪なほど硬く反り返ったそれは、くぼみのところでゴムがひっかかりそうになったけれど、ちゅっとキスをして舐めてみる。
唾液の滑りを利用して、なんとか被せた。
(えっと、亀頭と、カリ?だっけ?たしかここらへん……)
いっぱい舐めてくれたお礼もこめて、ぺろぺろと舐めてみたり、先端をちゅうっと吸ってあげるとびくんと脈打った。
……なんだかかわいい気もする。
「あー……視覚的に最高なんだけど、もう我慢できないわ」
ありがと、と私の頭をよしよしするとタケル君は私の中心に自身をくちゅりとあてがった。
「いっぱいならしたから、大丈夫だと思うけれど……痛かったら言ってくれ」
それは、びくびくと熱く脈打っていて、本当は今すぐ入れたいんだと思う。
でも、こんな場面でも私を気遣ってくれるタケル君のことを、本当に好きだなって思った。あ、そういえば――。
「ううん……大丈夫。あのね、タケル君、大好き!」
まだ伝えてなかったんだっけ。
はむっと唇をはむと、タケル君は「やっぱ手加減できないわ」と困った顔をした。
「ふぁあああ!」
熱い強直が私のナカに潜ってくる。
圧迫感に仰け反ると、強烈な快感が全身を貫いた。
「やっべ……気ぃ抜いたら持っていかれる……!」
ゆっくりと、味わうように出たり入ったりを繰り返された後、内部をこねるような動きに変わる。
「あぁぁ!ぐりぐりだめぇ!」
優しいのに、激しい。