舌先だけでなく唇も使って、わざと音を立ててキスしてみせ、吸い上げ、唾液まみれにして卑猥な奉仕を繰り広げる。
「やっぱお前、エロい事だけは覚え早いよな」
雄斗を見ると、息を荒らげて顔を歪めていた。
(ちゃんと気持ちよくなってくれてる…)
切なげな表情と余裕なさ気な声を、麻莉亜は嬉しく思った。
キュン、と下腹部の最奥が疼く。
早く入れたい、入れて欲しい…
「もう、入れて?」
「玩具じゃ足りない?」
「全然足りないよぉ…雄斗じゃなきゃ、いや」
「あんなにイきまくってたクセに」
雄斗に冷たい目で酷いことを言われると麻莉亜はたまらなく欲情する。
普段からのSMじみたSEXの影響か、彼女のマゾヒスティックな本来の性質なのかはわからない。
しかし事実として、そうなるのだ。
彼女の体から一切の物が取り払われた。
玩具も、縄も、それから制服も。
しかし足も腰もカクカク震えて力が入らないようで、すぐ近くのベッドへ移動するにも彼の助けが必要だった。