学生もの

かわいい教え子の生徒との淫らな個別指導

目から火が出るほど恥ずかしい・・・

当時、教え子とこっそり肉体関係を持ってしまった私は、女教師のくせに!と罵声ばせいを浴び
そうな気がして、不安な日が続いていました。

教師が人を好きになってはいけないの?

独身の私が恋をしたっていいでしょ、不倫じゃないんだから・・・。

でも、相手が教え子となると、バレた際の多くのそしりは免れない。
………

………

………
高校の社会科教師になって、4年目に阪神大震災が発生した。

仮設住宅から通う子もいて、みんなで頑張る空気が学校中に漲っていた。

弟や妹のような生徒たちと接して毎日が充実していたが、仕事に熱中しすぎて、その年の
夏休みが終わる頃に失恋した。

気が付けば2年ほど付き合っていた男の趣味で、剃っていたアンダーヘアの長さが、
デートしない期間を物語っていた。

この際、別れた男の影も思い出も消そうと、ベッドもお茶碗も捨てて転居したのだが、
そんな時に、意外な男が現れ、私を困らせたのです。

「先生!」

休日の日曜日に、たくさんの日用品や調度品を買い込んで歩いていると、誰かが私を呼び
止めた。

振り向くと、3年生の浜本健二郎はまもとけんじろうという名前の教え子の男子生徒が、大きな体に似合わず
優しい笑顔で私の方を見ていたのだ。

野球部で真っ黒に日焼けした浜本君は、私が前年に日本史を教えた生徒だった。

校外で教師と会っても知らん顔する子が多いのに、浜本君は気さくに声を掛けてくれて、
ちょっと嬉しかった。
………

………

「重そうですね。僕が持ちましょうか?」

言うが早いか、私の両手から大きな紙袋を奪うように持ってくれた。

「ありがとう。優しいんやね」

野球部では下級生は上級生に荷物を持たせることはせず、その習慣が身に付いていると
言った。

そうか、野球部ではそんなことも教えるのか。

「良かったら、家まで持ちましょうか?」

なんと清々しくて、優しい人だろう。

彼の好意に甘えて、マンションまで持ってもらった。

「ありがとう。ちょっと上がっていきなさい」

「いや、僕はここで」

教え子を自宅に招くことは悪いことではないが、男子生徒1人を招くのは褒められたこと
ではない。

とはいえ、玄関先で帰すのも忍びない。

「じゃあ、冷たいお茶くらい飲んでいきなさい」

「あ、はい・・・」

部屋に入る時も椅子に座る時もお茶を飲む時も、きちんと礼をする浜本君。

それも野球部の教育なのか、なんと爽やかな生徒なんだろう。

クーラーが効いて汗が引いてきた。

「ねえ、悪いけど、このカーテンを付けてくれへん?」
………

………
お安い御用とばかりに長身を生かしてさっさと付けてくれた。

ついでに紙袋の中の物をテーブルに広げてもらった。

「あっ、アカンやつを開けてしまいました」

「ん?あっ!見てへんことにしてっ!」

別れた男の臭いを消すつもりで買い揃えた下着だった。

目から火が出るほど恥ずかしかったが、浜本君の方が気まずい顔をしていた。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
RELATED NOVEL

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。