むくむくと膨張した好奇心に抗えなかった私は挑発的な視線を送る。
悔しさと怒りと……なにか、私にはわからない感情を瞳に浮かべた鈴原さんの咽喉がごくりと上下した。
………
………
………
「ひぁ……んんっ……そこ、ばっかりぃ……っ!」
来ていたシャツは手首を固める拘束具となったため、胸を隠す術がない。
鈴原さんは救い上げるように私の胸を掴み、その先端に唇を落とす。
――ちゅむっ……ちゅっ……
すぼめられた唇で優しく乳首をはまれると、
むず痒いような、柔らかい刺激に羞恥が勝る。
「す、好きなんですか? 赤ちゃんみたい……きゃん!」
少しだけからかうつもりだったのに、抗議するように歯を立てられる。
しかも、もう片方はくにっとつままれ、びりびりとした刺激が走った。
「そりゃまぁ、好きな女がノーブラTシャツの無防備な状態で乳揺らしていたら気にはなるわな」
鈴原さんはしれっとした様子で胸を弄びながら薄く笑う。
「すすすすす……いっ、今まではっきり言わなかったくせに」
「それを反省して、今だ。それに、お前が押しに弱いことはわかった。
だから惜しみなく口にすることにしたんだよ」
意地の悪い笑みはイタズラを思い付いた猫のように
でも、瞳は
「……好きだ。胸、随分敏感なんだな。可愛いよ」
「きゃっ……あぁっ! 耳ぃ……」
くすぐるように囁き、そのままねっとりと舐められると、背筋にぞくぞくとしたものが走る。
身体が弓なりになっても、拘束された手首の不自由さに自分が支配されていることをまざまざと感じた。
鈴原さんは両方の乳首をきつく摘まみ、引っ張る。
くりくりと転がされながらもちくんとした痛みすら甘く感じた。
「むね……じんじんするぅ……」
「すげぇ触り心地はいいぞ。柔らかくて、掌からこぼれて、吸い付いてくるみたいだ」
ぱっと手を離されると、重力に従った胸がぽよんと踊る。
弄ばれるのが恥ずかしくて、思わず顔を反らした。
「恥ずかしがっても、優香のここはもっといじめて欲しいって可愛く主張しているぞ」
わざとこちらが恥ずかしくなるようなことを口にしながらちろちろと見せつけるように舌を伸ばす。
「あぁっ……!」
優しく、飴玉を転がすように舐められると、甘い声を止められない。
たっぷりと唾液を含んだ舌が、固く尖った頂の輪郭をとろんとなぞる。
くすぐられた刹那、ぢゅうっ! と、きつく吸い上げられじんわりと高められた感度が快楽に刺された。
「あああんっ!」
「ふぅん……強いのが好きか?」
唇でかするような、そんな柔すぎる刺激は気持ちいいというよりむず痒くて、思わず膝をすり合わせた。
「うぅ……鈴原さん、意地悪ぅ……」
「はっ……俺が意地悪?」
馬鹿にしたように息をつき
「無意識だろうがなんだろうが、
結果的に俺を振り回したお前に言われたくないね」
ちゅぽちゅぽと、耳を塞ぎたくなるようないやらしい水音を立てて乳首を弄り……
「んんあぁっ……っ! あぁん!」