不倫・禁断の恋

外野から見ればありふれた不倫

バイト先まで朱音ちゃんを迎えに行った時、たまたま彼女と立ち話をしていたのが彼、市村幸人いちむらゆきとだった。

最初名前を聞いた時、「ん?」って思ったんだよね。

私は幸人と会ったのはその時が初めてだったけど、養子に出された双子の弟がいることは知ってた。

実は幸人も私と初めて会った時、何かよく分からない感覚があったとのこと。

その後も何度か幸人と会うことがあって、お互いの連絡先を交換。

2人で会っているうちに、お互いが実は双子の姉弟であることが分かった。

けど時遅しで、お互い惹かれあっちゃってたんだよね。

お互いの顔が似てなかったってこともあるかも。

最初は悩んだけど、もうどうでもいいやってことで弟である幸人と不倫してる。

密会の場所は山の上にあるラブホテル。

借りる部屋の前に車を駐車するスペースがあって、ナンバープレートをさりげなく隠せる親切設計になってるから知り合いがいたとしてもバレにくい。

ホテルの出入りの際に、他の利用客に出くわさないよう気をつけるだけ。

入口と出入り口がそれぞれ離れたところにあるのも嬉しい。

その日も、幸人と逢引のためにこのホテルを訪れた。

「あ~、落ち着く~」

私はベッドの上に身を投げ出した。

「今日は何時まで大丈夫なんだ?」

幸人が私の隣に座りながら尋ねてきた。

「今日は朱音ちゃんが友達の家に泊まるから、夜の10時くらいまでに帰れば問題なし」

私は体は起こさずに顔だけ幸人に向けて答えた。

「それなら泊まっていくか?」

「そうしたいけど、バアさんがケータイに電話をかけてきそうだから帰る。私が有利に離婚するためには、少しでも怪しまれないようにしておかないと」

「それもそうか。残念だけど、もう少しの我慢だな」

1 2 3 4 5
RELATED NOVEL
幸福を運ぶカワイイ私のセフレ君 不倫・禁断の恋

幸福を運ぶカワイイ私のセフレ君

114 views 作・愛島 澄人
官能小説が無料で読める ちょっとエッチな子猫たん
カワイイ弟のような若者に一目惚れ 「こんばんわ、野々村さん、今日はこの後、お時間空いてますか?」 そう言って、ある一人の若者がいつものように屈託のない笑顔で今日も声をか …
コロナ禍によるリモートでの家庭教師… 不倫・禁断の恋

コロナ禍によるリモートでの家庭教師…

62 views 作・瑠璃川 えり
官能小説が無料で読める ちょっとエッチな子猫たん
あたしは大学に通っている大川莉音(おおかわりおん)です。 両親がいなくて独り身のあたしは、施設で育ちました。 勉強が趣味だったのでひたすら勉強をして、今ではトップレベル …

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。