さらに回転させバックになる。
あたしは腰を四方八方に動かしては和樹さんを刺激し、イかせられるようにしてみる。
「やっば、積極的だね、今日の葵ちゃん‥‥‥」
「少しでもっ、和樹さんが、気持ち良いように、って‥‥‥思って!!」
「でも、そうしようとすればするほど自分も気持ちいいでしょ」
「んはあぁあん!!きもちいい!!!」
「締め付け、やばっ!!久志くんも、気持ちよさそう!やったね!」
「果歩ちゃんかわいいから、燃える、と思いますっ」
横目で久志と果歩ちゃんを見れば、果歩ちゃんは温泉のふちに座ってクンニをされていた。
それを見ながらクリトリスをいじられて、自分がされているかのように感じられた。
果歩ちゃんは久志の頭を押さえて「いやいや」と
あたしだったら「もっともっと」だろうなぁ。
やっぱりあたしはもう久志とは‥‥‥
少しだけ悲しくなる。
それを察したのか、和樹さんはあたしにキスをしてくれた。
クリトリスに触れていた手を取って、あたしの後頭部を抑えて見えないようにして、
濃厚なディープキスだ。
舌を絡めればあたしはボーっとなる。
その瞬間に突かれて、あたしは最後の絶頂を味わった。
一瞬、和樹さんの動きが止まったのを確認する。
それはイったという証拠。
肩を使って呼吸をしていると、和樹さんがまたキスをくれる。
「悲しくなるな。俺いるから」
「‥‥‥はいっ」
どんどん和樹さんに深くはまっていく。
久志ももちろん好きだけど、和樹さんは‥‥‥また別の意味で特別なんだろうな。
特に暇している旅館では、こんなこともできるんだ。
久志との関係はきっとこのままずるずると。
裏を返せば、この久志との関係があれば和樹さんとのつながりも消えない。
和樹さんはなぜか、久志がいないとだめだと言うから疑いもせずに一緒にいる。
なんでかはわからない。
だけどこの関係性が愛おしいとも感じる。
心はきっと久志にあるけど、身体は和樹さんを求める。
これって、利便性があるんだよね?
だったらあたし、一生このままでいい。
心と身体は別にってね。