大学に入って初めての冬休み。
私達は午前から隣県のK公園やS塔等を回ってトリプルデートをした後、疲れで妙に興奮しつつ談笑をしながら帰りの電車を過ごし、駅を出ると、ここから最寄りの
「さぁ、入って入って。ちょっと汚いけど」
そう言って結愛は足早に玄関を抜けると、ワンルームのそこそこ広い部屋の隅に置いてある、ハンガーポールに上着を掛けた。
私達も結愛に続いて部屋に入った。
「おう、結構広いじゃん」
「ほんとだなぁ。あ、コタツあるじゃん」
そう言って、寒がりの誠は
「おいずりぃぞ誠、俺も俺も」
私の彼氏である清隆も、ブルブル震えながら、誠の対角線上に座った。
「ちょっと、何してんのよあんた達!手も洗わずに汚いでしょ!」
「そうよ!第一ここは私の家よ!少しは気を遣ってよね!」
「うるせぇなぁ、それより早く電源入れてくれよ!寒くて仕方がない!」
結愛は呆れた、と言う様な顔をしながら、コタツの電源を入れた。
主に女性陣が鍋の材料の準備をした。