学生もの

ある夏の日、保健室で…

一本だった指はすぐに二本へと増え、くっと中で曲がって明日香の気持ちいいところを押し上げる。

「あううっ」

明日香の身体が弓なりに反り、慌てて手が海斗の手をつかもうとする。

明日香に止められる前に海斗の指が膣内を激しくかきまわすと、明日香の脚の指先がきゅうと丸まった。

激しい快感に明日香の身体が丸まり、声を出さないように必死に口を閉じる。

そんな明日香の努力をあざ笑うかのように指先は止まることのない抽挿ちゅうそうが繰り返され、ぐっちゅぐっちゅと音をたてる愛液が小さく泡立っている。

「だ、めっだめっ!かいとぉっ」

このままでは誰かにばれてしまう。

明日香が首を振るが、それが余計に海斗を興奮させたのだろう、指の動きは止まらない。

おまけにもう片方の手が胸に触れ、乳首を制服の上からつままれると、まるで電撃が走ったかのような快感に明日香は声にならない悲鳴を上げた。

保健室なのに、すぐそばに人がいるのに、気持ちが良くてたまらない。

とめどなく溢れる愛液がシーツに落ち、薄くしみをつくる。

パンパンに入りつめた海斗の下腹部が下着を押し上げ、先端が染みて下着の色を濃くしている。

それが欲しい。でも、今それを挿入されたら、声を上げないことなんてできないかもしれない。

外からは依然学生の声が聞こえてきて、すぐ近くに気配をありありと感じられる。

ほんの少しの距離を置いて、二人がこんなことをしているなんて想像すら出来ないだろう。

「はああ…ん、ん!」

声が出ないように口を自分の掌で抑える。

お腹の奥が疼いてたまらなかった。

「声、出すなよ…っ」

海斗の身体が明日香の身体の上へと覆いかぶさってくる。

すぐ目の前に海斗の顔があって、頬が染まり、汗がじんわりとにじんでいる。

荒くなった吐息が明日香の頬を撫でた。

腹の上で海斗のズボンがおろされるのを感じて、明日香は挿入しやすいように腰を動かす。

ぴと、と膣口に当てられたペニスはひどく熱く、先端が脈を打っている。

ぬるぬるになったそこはすぐにでも海斗のペニスを飲み込めそうなほどに口を開け、ヒクヒクと収縮していた。

く、とペニスが入り口を押し分け入ってくる、と思ったその瞬間だった。

「あれ、今日保健室開いてないんだっけ?」

「先生いないってだけだろ?」

廊下から、バタバタと足音、それから生徒の声。

それは保健室の扉のすぐ向こうからで、二人の生徒の気配がする。

扉にかけてある「不在」の札を見て、入ろうか諦めようかと話しているようだ。

もし入ってきたら、今この状況が見られてしまう――緊張で息を浅く繰り返す明日香だったが、突然身体に与えられる刺激に思わず目を見開いた。

「は、ん――っ!」

ずぶずぶといきり立った男根が隘路あいろを押し開き、身体のナカへと侵入してくる。

待ち望んでいたモノを身体は拒むことなく受け入れ、ぬるんっと愛液の助けを借りて、根本までずっぽりと挿入された。

内壁はよろこんでペニスをきゅうきゅうと締め付けるが、身体の反応とは反対に、明日香自身は声を押し殺し、反応しないようにと意識を他に向けようとする。

未だ廊下の二人は何かを話しており、すぐに扉をあけられてもおかしくない状況なのだ。

「ふっ、ううっ…!」

それなのに、かまうことなくペニスは動き出す。

ゆっくりと引き抜かれたソレが、とんっと奥をつくようにまた入ってくると、それだけで明日香の身体が小さく跳ねる。

動きとともに淫らな水音が保健室に小さく響き、ベッドがきしむ音がする。

「あっ、ン、んっ、ぅう」

海斗の腰のグラインドは往復するたびに力強さを増し、気持ちのいい箇所をゴリゴリと擦り上げながら奥を軽く擦られる。

そのたびに愛液が染み出し、まるで明日香の焦りが興奮材料にでもなっているかのように、身体は悦びの反応を見せた。

全身がどろどろに溶けてしまいそうな快感に、それでも明日香はなんとか抵抗し、声を抑える。

声が出ないように口元をきつく押さえると、今度は酸素が入ってこなくなる。

それが意識をぼんやりとさせ、身体の感覚が余計に強く感じられてしまう。

「もしかしたらいるかもしれないし、入ってみようぜ」

「いるかなあ……?」

廊下の声がそう聞こえてくると同時に、扉が動く音がする。

スライド式の扉は半分ほど開き、生徒二人が保健室の中をうかがうように顔をひょこりと扉からのぞかせた。

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