「やば。そっこーいくところだった。ミルクちゃんさ、そんなもの欲しそうな目でみないでよ。でも…………その懇願する表情はめちゃくちゃ可愛いね」
「ほらミルク。おねだりは??」
「え…………」
「いいねーミルクちゃんのおねだりみたい」
「そんな……でも」
「ほら、視聴者も見たいって!」
「ぃ…………」
「い??」
咲夜がわざと繰り返している間、待ちきれないケントさんが覆いかぶさってきた。
「待てないしー!“い”だけでじゅうぶんだー!!」
四つん這いごしの上目遣いをしたら、ダメだった。
心のどこかで「早く犯して!」という感情と、
「言いたくない!」という感情が入り混じって躊躇していたんだ。
でも言うにも言わないにも、ケントさんは求めてくれる。
咲夜は相変わらずニヤニヤしているだけ。
今のあたしに必要なのは、快楽を与えてくれる誰か。
つまり、ケントさんだ。
ケントさんはあたしの上半身を起こして抱き合いっ子しながら挿入された。
「ぁあぁっ」
「ぅーーー最高だ。咲夜、いい子連れてきてくれたな!」
「まぁなー」
「さて、ラストスパートいくぞーミルクちゃんー」
「っ、あ、はい、」
そのスピードはものすごかった。
咲夜としたときなんかよりもすごい。
それよりもお酒効果ってすごいんだな。
ってそんなこと考えている間にあたしはまた絶頂を迎えようとしていた。
「んーーっあっあっ、い、いくっ」
「いいよぉ、ミルクちゃん。いこ、一緒にいこ!」
「あぁん、あ、いっちゃ………いっちゃう!!いっちゃうよぉぉ!!」
「いいよぉ、可愛い。可愛いね、ミルクちゃん。んー。いこ」
「あっ、あ、あぁあん、あ!いっちゃ……いっくぁぁあああああっ!!」
「うぅっ」
あたしは防音がしっかりしているこの部屋で、
彼氏の目の前で犯されながら、
味わったことがないくらいの快感の中であたしは達した。
「ぁ…………ぅ……」
あまりの快楽にあたしは何も出来ない。
ただただ、口をぽかんと開いて後を感じているしかできない。
なんだ…………この快感は……
「じゃ、ここでライブ終了ー!」
「さ、くや……」
「あ、もう録画切ったから大丈夫だぞ」
「あの………」
あたしにはもうこれしかない。
「あたしを犯して…………」