「まっ、まって、イッ……!や、やめ、てぇ……ッ」
「はは、やめると思う?」
その度に
「ひぐぅッ!ごりごりしにゃいれぇ゛ッ」
ゴリュゴリュと擦り上げられるような感触に、私は狂ったように悶絶する。
こんな快感は知らなかった。
「だめ、ぇッ、もっ……ぐるじ、よ゛ぉッ」
これ以上気持ちよくなりたくない、自分がだめになる、私は髪を振り乱して必死で泣き叫ぶ。
「あー……かわいい顔。もっと泣いて。泣きながらイって、
聡志は恍惚とした笑みを浮かべて、甘い痙攣を繰り返す私の蜜穴に深い
………
………
………
隣部屋に住む三歳上の幼馴染である聡志は、通り過ぎる女性が思わず振り返るほど整った顔をしていて、おまけに背もすらりと高く、物腰も柔らかい。
昔からずっと成績もよく、今は名門大学の院生として、最先端の研究に取り組んでいる……らしい。
疑問形なのは、彼の話が難しすぎて理解できないからだ。そして実はあまり興味もない。
女なら誰もが好きになると称されるほどの出来の良い幼馴染を、恋愛対象としてみたことは一度もないし、兄のように慕ったこともない。
彼は出会ってすぐ私を大変好いてくれ、何くれとなく構い、
贅沢と言わないで欲しい。
この顔よし頭よし人当たりよしな幼馴染のせいで、私は彼氏と長続きしたことがないのである。
付き合って数日もしないうちに、デート中になぜか聡志と遭遇し、気後れした彼氏が別れを切り出すというのがお決まりのパターンだ。
歴代の彼氏が弱すぎるのも一因だが、聡志が笑顔で圧力をかけるのが最大の要因だし、その笑顔の影に
だが、ついに聡志の圧にも負けずに私と付き合い続けてくれる彼氏ができた。
エンカウント後にも変わらず私を好きでいてくれる彼に感激して、私は付き合ってすぐにも関わらず彼と寝た。
彼の部屋で、ホテルで、毎日彼と抱き合った。
そして初めて彼を私の部屋に招いて、抱き合った翌日――彼は大学への登校中に事故に逢い入院した。
「え、じ……事故?骨折?分かった、すぐに行くから!」
彼氏から事故の知らせを受けて、私は取るものも取り敢えず自宅を飛び出した。
「わ、ぁっ」
マンションの廊下で足を縺れさせ、転びそうになったところを、腕を取られて支えられる。
慌てて隣を見上げると、そこには聡志が立っていた。
いつもの笑顔だが、ひやりと底冷えするような冷たさをまとっている。
「あ、ありが、と、私急いでるから」
腕を振り払おうとしたが、より強く捕まれ阻まれる。
「うっ……!?」
抗うまもなく
「由唯ちゃん、いらっしゃい。やっと僕の招待に応じてくれたね」
カタカタと震える私の背後で、聡志はそう囁いた。