「え?」
そこには見知らぬ男性が一人だけいた。
母の姿はない。買い物かな。
そういえば母の靴もなかった気がする。
「‥‥‥」
ただただ、じっとあたしを見る男性。
身長は高くてダンディなおじさん。
「井上雪子ちゃんかな?」
そう、あたしを呼ぶ声は決してイケボではない。
けれども優しそうな良い人だと、思っていた。
その瞬間、いきなりリビングの扉に立っているあたしの腕をつかみ、
思いっきり床に寝転がされて両手首をひとつに絞られる。
「!!!!!????」
展開の速さに追いつけないあたしの脳みそ。
でも、嫌な予感しか出さない
「は、放して!!」
「やだー♪」
あたしの制服をいともたやすくはだけさせ、冷たい空気が肌で感じられる。
その割には暖かめな手のひらで、あたしの胸を撫でる。
呼吸は荒くて興奮していることはよくわかった。
気色が悪い。いやだ。触らないで。
吐き気さえ覚えるような感覚が最悪だ。
「や‥‥ぁ!!」
ブラジャーをはがされる。
ぐにっと左胸を、この人の右手で覆われてもまれた。
ぎゅーっと絞られるかのように手で圧迫するかと思えば、
胸の突起を舌先でチロチロと舐められる。
いやなのに、いやなのになんであたし‥‥‥
気持ちいいって思ってるの?
あたしは変態なのかな?
この状況でありえない。
涙目で訴えるも、男性はあたしの大きな胸の
今度は左胸は舌先で刺激され、右胸はやわらかくゆっくりと揉まれる。
「‥‥‥っ」
だめだ、感じてしまう。
こんなところで‥‥‥しかも見ず知らずの人なのに‥‥‥