あんなに痛かったのに、今じゃもう欲しがってしまっているんだ。
淫乱だよ、あたし‥‥‥こんな形で処女を奪われるなんて‥‥‥
そんなことをよぎっていれば、
よぎることすらダメだ、罰を受けなきゃだめだと言う。
こんな宗教染みていることに沿うなんてバカバカしい。
「なに考えてるの?」
「!」
「余裕あるんだねー。むかつく。頭の中を気持ちいい俺とのセックスで支配してやるよ」
そう言われると、あたしの足を閉じらせて、
中くらいのスピードで出し入れをする。
さきほどより激しさはない分、妙に男性器が形としてお腹に残っていた。
「っ、んぁ、ああ、あ」
「さきっぽから~‥‥。根本まで~‥グっ!!」
じわりじわりと動いていたのにかかわらず、
「グっ!!」という合図で一気に貫かれた。
快楽であたしの頭は、まんまと彼の言う通りになる。
この人とのセックスであたしの脳内が支配されていくんだ。
「あ、あっん、ゃあ!!」
「おらおら、こーんなに濡れ濡れで俺を受け入れて‥‥‥淫乱」
その言葉にすら、あたしは心を抜かれる。
あぁ、なんで自分ちでレイプされてよがってるんだろ‥‥‥。
こんなことってないよ。
身体の奥の奥から「気持ちいい」と叫んでいる。
あたしはそれを声にしてしまいそうで、飲み込んでいた。
「あー‥‥‥気持ち良かった。このこと
あ、そうか‥‥‥
この人本当にお母さんの恋人だったんだ。
春子、というのはお母さんの名前だ。
「春子さんとのセックスもいいけど、娘にレイプって癖になりそうだな。また頼むよ。雪」
ごめんなさい、お母さん。
「なあ、雪?」
「‥‥‥」
「そんなしょぼくれるな。次はもっと気持ちよーくさせてやるから」
「ぃらない‥‥‥」
「お父さんに任せろ」
笑っちゃう。こんな人がお父さんなんて。
あたしはじんわりと残った膣の熱さに興奮しながら、
心の中で何度も謝った。