「あーあ。今日も残業で学校にいないとなーー」
あたしは高校教師の
近々学校のイベントがあるので、そのための資料作成で最近毎日残業しています。
疲れてる。
正直、かなりストレスも何もかもたまりにたまってます。
しかも学校優先にしていたら先月に婚約していた彼氏にも別れを告げられ
今あたしの中には何もない。
「‥‥‥悲しい人生だわ」
「お姉さん」
「わぁ!!??」
学校からの帰り道、真っ暗な闇の中歩いていると、
いきなり前から呼ばれたのだ。
「びっくりしたー‥‥‥どうしました?」
「この館に連れてってほしいんだが、いかがじゃ?」
「?はい。なんていう館ですか?」
館‥‥‥昔の人みたい。
あたしは地図を渡されてみれば、学校の隣の住所だった。
「わかりますから行きましょう」
「助かるのぉ」
‥‥‥
‥‥‥
‥‥‥
「この学校の隣ですよ!」
「ありがたいねぇ。さてお礼にこの館で待ってくれるかな?」
やか、‥‥‥た?
この老人は学校を館と呼んでいるの?
「この手前の窓だけカーテンを開けて待ってくれるかい」
「‥‥‥え‥‥‥」
怖い。なんだかこの人が怖く感じる。
けど逆らえない感情でそのように従った。
あたしはこの指示のままで学校に戻るようにした。
じゃなければ怖いからね。
不信感満載だったけど、とりあえず‥‥‥。