「あ、コーヒーの蓋とってくれたんだ。ありがとう」
「……いえ」
あたしはなんの疑いもせずに飲みこむ。
コーヒーをテーブルに置いて、ポテトチップスの袋をパーティ開けして食べれるように置いた。旬哉くんはつまみながら参考書を開いている。
そのうち暗くなってきた。
今は旬哉くんが熱を入れて勉強している。
そして明日は土曜日。
もしこのままなら…泊まらせた方がいいのかなぁ。
「ねぇ旬哉くん。もう19時だね。帰ろっか」
「もう少し」
「…旬哉くん。無理はいけない―…「それだよ」」
眉間にしわを寄せて若干切れてる…?
「さっきも言ってたよね。無理してる。つらいくせにって。お前に何がわかるんだよ!」
乱暴になる言葉と、乱暴な扱いだ。
いつの間にかあたしは旬哉くんに組み敷かれている。
不思議と怖くない。
おんなじ気持ちを共有できるからだと思う。
そして、彼はこんなこと望んでいないんだ。
わかるよ。
「わかる。きっと…周囲に応えられるかどうか、認められるにはどんな自分であれば良いのか、立ち位置がわからないんだよね?」
いつかのあたしみたい。
「……っ…ほしいものがあって…」
「自分を受け入れてくれる人のこと?」
「アンタなんでもわかんだな」
「あたしも…似たような人間だったからね」
「頼む。助けてくれ」
「…助けてあげる」
そう言ってあたしは旬哉くんにキスをした。
目を丸くしていた旬哉くんだが、あたしが目を閉じるとむさぼるようなキスに変えてくる。
舌を絡ませて、水音聞こえるくらいに唾液が混じって…
あたしの答えは正しかったんだと思った。
次第にセーターを捲し上げて、キスをしながら指で乳首を強く刺激する。
ひさびさのことであたしものってきた。
唇を離したかと思えばあたしの乳首を舐める。
思わず喘ぐ。
「っあ、ん…」
「いやらしい声」
舌先で乳首をはじかれると余計感じて濡れてくる。
ずっとされていたら狂いそうになったので、あたしは旬哉くんのペニスをさすった。
「なに触ってんの?ほしいの?」
「おおきいね」
「そ?入れてあげるよ」
旬哉くんはベルトを外して、ジーンズを脱いだ。
反り返る旬哉くんのパンツ越しでも大きいのはわかった。
それを挿入されるなんて、と考える。
あたしもだいぶ興奮してる……。
「まずは指で」
そう言いごつごつした指二本をいれられた。
痛いかなと想定していたが、思ったよりあたしの膣は濡れていたからすんなり入る。
旬哉くんは水音をたてながら抜き差しをすると、あたしは嬌声をあげるしかできない。
旬哉くんにも感じてほしいのにあたしばかり。