面接からわずか30分後で風俗嬢に
ヘルスで働くきっかけになったのは、ネットで知り合った女友達が、ヘルスで働いている
と教えてくれたことだった。
彼女いわく、
「週に2回ほど働くだけで、必ず月20万円くらいは稼げる」
とのこと。
私はその金額に驚いたし、その金額が私を夜の世界に招き入れたことは間違いなかった。
そして、ある日の会社帰り、私は勇気を出して店に電話し、面接の希望を申し入れた。
しかし、私自身、男性経験があまりに少なく、応募したのはいいものの、面接の部屋では
震えながら待っていた。
ガチャリ。
一瞬ドキッとしたが、そのドアを開ける音に続き、背の高い男性が部屋に入ってきて
面接が始まった。
「お待たせしちゃったね。家はここから近いの?」
面接の男性はどちらかというと優しい感じの中年男性で、にっこりと笑いながら話し
かけてくる。
「えっ、あ、はい、ここからだと電車で2駅です」
緊張しながらそう答えると、男性はさらに笑顔になり、思ってもみなかった言葉を口に
したのだった。
「今日から働ける?」
「えっ・・・」
私は狼狽し、どう答えたらいいのか、言葉を失った。
「もしかして、風俗は初めて?」
男性にそう聞かれて、私はコクリと頷いた。
「今日は時間ある?」
「あ、はい・・・」
私は一層手が震え、どうしたらいいのか、本当に働けるのか、この時になってから少し
後悔する気持ちが湧いた。
私は部屋に案内されると、どういう順番でお客さんをもてなすのかという形式のような
ものをこの面接の男性に教わった。
まずは、下着まで透けてしまいそうなくらい薄いレース地の、ひらひらとした赤いドレス
を渡されて、それに着替えさせられる。
その赤いドレスで鏡の前に立つと、自分でも驚くほど男性が好みそうな、とてもいやら
しい姿だった。
それから、実際にやってみなさいと促される。
あれ?こういう指導って、先輩のヘルス嬢の方が教えてくれるものじゃないの?
ネットで知り合った女友達もそう言っていたから・・・。
少し不安になりながらも、言う通りにしてシャワーでその面接の男性の体や性器を洗い、
最後にガウンを着せてベッドに並んで座った。
本来であれば、ここからは手でお客さんをイカせるという流れだそうなのだが、面接の
男性はゴムを付けると、一切
実地指導というよりも、単に私を相手にセックスをしただけという感じに思えた。
そして、その30分後、私は初めて客を取り、おぼつかない手でお客さん4人を手コキで
イカせたのです。
たった1日で4人、私の今までの男性経験の数を大きく塗り替える数である。
以来、私は週に2回、会社帰りに赤いドレスを着て『
をするようになる。
自分では絶対に選ばず買わないであろう赤いドレスは、客からの評判は上々らしく、
指名もある程度は取れるようになっていった。
私が仕事慣れしていないところが、逆に素人っぽいと評判になっているのだそうだが、
何が理由でそう言われているのか、私にはわからなかった。