「おはようございます!」
「お、ういっす、今日早いね菜摘ちゃん」
「はい、ちょっと今日は早く起きてしまって」
「そうか、全然自主練習とかしたかったら、七時にはもう体育館開いてるからね」
「はい、わかりました」
菜摘は早足で彼らのいる方とは逆の、女バスがいつも荷物を置いている場所に行き、リュックを置いてから、バッシュを履いた。
そしてボールを取り出すと、まずいつもやるハンドリング練習をしてから、両側にあるバスケットゴールでシュート練習を始めた。
ぞろぞろとみんなが体育館に入ってきて、賑やかになった。何人かはあくびをしている。
顧問の先生も来て、練習が始まった。
練習が終わって、菜摘達一年生がモップがけをした。
それも終わると、菜摘はトイレに行った。
実はずっと我慢していたのだった。
トイレで用を済ませ、出ると、一平が男子トイレに入ろうとしていた。
この時しかない。
今考えると、もっと冷静になって、別の機会を見つけても良かったはずだけれども、菜摘は直感でそう思い、挨拶すると彼の微笑した顔を見つめながら催眠術をした。
彼は一瞬ビクンとしてから、しかし何ともなさそうな、無表情で菜摘を見つめた。
これは催眠術にかかったのかな?それとも私が突然こんな事をして驚いて、引いてしまったのかな?どっちかな?
一平は不意に顔を赤く染めて、喉仏をごくりと動かした。
しばらくの間、二人はじっと見つめ合っていた。
菜摘の心はひどく緊張した。
辺りに漂う沈黙が、苦しい。
菜摘は謝ろうかな?と考えた。
一体何で彼が黙り続けているのか全くわからない。
不意に一平は、菜摘の細い腕を取り、男子トイレに引きずり込んだ。
………
………
これは予想外だった。
もう謝ってしまって、走ってここから逃げ出そうと考えていたので、たいそう驚いた。
引きずり込まれて、怖さよりも、驚きといくらかの期待感が菜摘の胸を高鳴らせていた。
とは言え全く怖くないわけでも無かった。
二人は一番奥の個室に入った。
「ここに座って」
一平は菜摘にそう言って、便器に座らせた。
菜摘は恐る恐る指示された通りに座った。
一平は何の躊躇いもなく短パンとパンツをおろして、ひどく大きな男根を菜摘の顔に差し出した。
それはその逞しい体に相応しく、太く、勃起して反り返っていた。
おっきい…!
菜摘はそれを見て、自分が今何をしたら良いのか、彼に何も言われずともわかった。