不倫・禁断の恋

身勝手な大人たち…

そう、

幸せ…

だったんだ。

………

………

………

「まことに残念ですが…」

………

………

………

え?

………

………

………

「お子様は死産となりました」

………

………

………

そう、強いストレスに耐え切れず、死んでしまった。

わたしのせいだ。

わたしの。

「違うよ友梨佳」

「わたしの…せいだ…」

「友梨佳!」

「!」

「大丈夫だから…」

「大丈夫?赤ちゃんが?」

 

わたしは壊れた。

 

けれども祥はそんなわたしについていてくれた。

本当に愛情を感じた。

だから、信じようと思った。

 

「赤ちゃん、また作ろうな」

「…っうん」

 

その言葉を聞いてからは、壊れたパズルが修復されていくことがわかった。

心が、ありがとうと言っていた。

………

………

………

それから数年後、再度子どもを授かった。

やっとできた、わたしの赤ちゃん。

流産してからなかなか子どもができなくなっていたが、ある日、正式に受精して授かれた。

今度こそは、と、ずっと一緒にいてくれた祥のおかげで、産まれてくれたのだ。

名前はルナ

ずっと傍にいてくれる、つきのような意味のある名前。

わたしは本気でルナを愛情こめて育てた。

………

………

それから、まいにち毎日繰り返される日常が過ぎ去って…

………

………

………

結果、祥とは冷めた関係になってしまっている。

祥を嫌いになったわけではない。

ただただ、男女の関係がなくなったのだ。

祥からも察することができるが、どうやら浮気しているようだ。

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