学生もの

先輩色

その言葉を最後に、先輩はひたすら腰を動かしていた。

喘ぐしかできない、余裕のないあたしは、ひたすら与えられる快感に溺れる。

徐々にスピードはあがった。

「あっ、あっ、」

「んーーー、これは癖になる。ここ、どう?」

そう言って突かれるのは、先ほどからあたっている膣奥ではなくて、

クリトリスの裏側にある快感スポットをこすってきた。

目がちかちかしそうなくらいの快感に、あたしはよだれを垂らす。

 

「あ、良いんだ。よし、これでもかってくらい気持ち良くしてあげるよ」

腰を固定して、あたしの一番弱い所を中心に責める先輩。

はぁはぁ、と荒い呼吸はあたしだけではなくて、先輩からも聞こえてくる。

先輩もあたしで気持ち良く成ってくれてるんだ。

そう思うと幸せだった。

先輩は真っ白なイメージだったから、あたし色に染めたかったけど、

気が付けばあたしが先輩色に染まってきている。

「ああっ、あ!!」

「ん-、パンパンって音もやらしいね」

先輩の腰は止まらない。

乾いた音が部屋中に響いている。

それにいつ先生たちに気付かれないかと気にもなっている。

だがあたしはそれを違う意味にとらえてしまう。

そう、これは他にないスリルだ。

いつ、先生たちが、合鍵を使って入って来るかわからない。

そのスリルもあたしたちへの快感へつながることとなる。

すこしだけ廊下が騒がしい。

ドキッとしてあたしたちは止まった。

どうやら目の前を通っただけ見たい。

先輩とあたしは見合って笑った。

次第にまた、ピストン運動は開始される。

 

「ぁん!あ!せんぱ!!」

「きもち、ぃぃ、ね、葵ちゃん‥‥‥っ」

「なんか、くる!!また来るっ!!!」

「俺も、、、、イクイクイクっ‥‥!!!!」

あたしが先に果てて、その直後に先輩も果ててくれた。

全身い力が入らない。

身体もぴくぴくしている。

背中の上に先輩は身体を置いてきた。

「せ‥‥‥」

「やばいわ葵ちゃん。俺ら身体の相性良すぎるみたい」

「え?」

「これからもよろしくね?俺色の葵ちゃん」

このままで‥‥‥いいのかな。

いや、だめだよあたし!!

「ダメです先輩!ダメ―‥‥」

言葉を言い終わる前に先輩からキスがきた。

予想外だった。

だってキスは好き同士の行為で、セックスとは違うと思っているから。

ちゅ、ちゅ、とかわいらしいキスの嵐。

「今度は俺の家でしよ?俺だけの関係になってほしいな」

これは、どういう意味だ!?

「俺を好きになって。俺だけを。身体の相性は誰よりも葵ちゃんを求める」

あぁ、こんな幸せなことってあるのかな。

あたしはこの日、人生で最高の日を迎えられることとなったんだ。

- FIN -

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