「くっ……! でも一層締め付けが強くなって、射精を強請っているみたいだけど?
君っていつもこうなの? 好きでもない男に抱かれても感じまくってイカされちゃう淫乱なんだ?」
――こんな悪態ばかりつく
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「くっ……! でも一層締め付けが強くなって、射精を強請っているみたいだけど?
君っていつもこうなの? 好きでもない男に抱かれても感じまくってイカされちゃう淫乱なんだ?」
――こんな悪態ばかりつく
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酷い言葉を投げてくるくせに、その眉間には深い
挑発的に睨んでくるくせに、どこか傷ついているような瞳。
そして、憎まれ口の後、私の返事を待たずに繰り返されるキス。
そのどれもがチグハグで、快楽に身体を
すっかり冬水君の形を覚えた私の膣は、多分彼にとっても具合がいいのだろう。
何度か息を詰めた彼は、ごちゅごちゅと射精を促す腰つきに変わる。
「あんっ! あっ、あっ、あぁっ……こんなのっ、きゅう、けいじゃないぃ……っ! イクっ! 奥、ごちゅごちゅやなの……っ!」
「逃げちゃだめだよ……、イク……っ! 3発目、受け取ってね……っ!」
………
………
どくんっ、と大きく脈打ったおちんちんから放たれたもの。
冬水君は出し切るように、揺り、私の奥をしつこく捏ねて擦り上げる。
たっぷり飲めと強制するように。
「はぁー……俺が3回で、
イって、ぐったりした私の背中をよしよしとんとんとする冬水君の声はどこか明るい。
ぐっと抱き上げられ、ずるんっと抜けたおちんちん。
当然、勢いよくされるとナカから精液がとろりと伝ってしまう。
「……っ! 見ちゃ、いやぁ……!」
恥ずかしい、恥ずかしい!
だというのに、冬水君は私を大きく開脚させて、足の間に身体を入れる。
「掻き出してあげるからね」
「ひっ……いや、いやぁ! 今、触らないでぇ……!」
キラキラとエフェクトを背負ったような笑顔が怖い!
私の抵抗も虚しく、ぷちゅんと指が秘部を暴いていく……
………
………
………
そもそもことの発端は、都市伝説『セックスしないと出られない部屋』の出現から始まる。
なんだそりゃ、と。
それを解説しようにも……マジでタイトルの通りの謎空間。
多くは同人誌のネタにされているから検索でもしてほしい。
発動条件は謎。
特定のカップル(この場合同姓でも複数でも)が扉のない、もしくは鍵のかかった密室に召喚され、
セックスをはじめアブノーマルなお題をクリアすれば部屋を出られる。
私、榊光莉はそこそこのオタクなので部屋のことは知っていたし、それ自体が都市伝説とされていることも知ってはいた。
だが
………
………
「まさか自分が体験するなんて思わなくない?!」
ダブル……いや、キングか?
とにかく規格外のベットの上で目を覚ました私は、壁にかかった液晶の画面を読んで思わず叫んでしまった。
『セックスしないと出られない部屋。中級編。男女で合わせて20回イってね』
中級編。
初級はなんだ。
むしろ中級でこれじゃ上級はどうなる。
いやいやそんなことはどうでもいい。