ぽす、と。
背がベットにつけられる。
押し倒されたのだと理解する前に
――ちゅぷんっ! ちゅっちゅっ、れろ……
「やっ、あぁんっ」
つん、と主張する乳首を口に含まれた。
ちゅうちゅうと優しく吸われながら、もう片方はこりこりと指で弄ばれる。
舌の腹で飴玉を舐めるように転がされ、先っぽで輪郭をなぞられれば、腰が跳ねるほど気持ちよくて。
「あんっ! や、やぁっ! ちゅうちゅうするのっ、だめぇっ!」
お腹がむずむずするのが止まらない。
ねろねろと舌で舐められながら、きゅうっとキツく摘まれた瞬間、つきんつきん、と甘く痺れ、身体はその先の刺激を期待した。
「あっあっあっ! やだ、やだぁっ」
気持ちよくてびくびく震えちゃうなんて初めてで。
暴れてしまう身体を、その倍の体躯で押さえつけられ、男の人に蹂躙されていることに今更ながら震えた。
「はは……やだって言いながら、俺の頭掻き抱いているの、誰だよ」
冬水君に言われてはっとする。
私、彼の頭を胸に寄せて、抱きしめてた。きれじゃまるで、
「もっとして」っておねだりしているみたい!
「ち、違……っ!」
「何が? 気持ちよくなかったの?」
「よっ……! かった、です……すごく」
「ん」
冬水君は満足そうに、少しだけ笑って……私の額にキスを落とす。
当たり前のように施される、恋人にする様な甘い行為。
(こんなの……知りたくなかった)
彼に愛されたいなんて、無謀なことを願ってしまうから。
自分に呆れて、バカみたいと笑いそうになる反面――
それでも、憧れの彼と触れ合えたことを素直に喜んでしまう自分を少しだけ許してあげたくなった。
「榊?」
「ん……なんでもないよ」
私は……どんな表情をしていたのだろう。
みられたくなくて、彼の背に腕を回した。
今は、今だけは。
このバカみたいな状況を楽しもう。
この先、この部屋を出られたら。
どうせ私達はどうにもならないのだから。
??
「あくっ、んぅ、あぁ……ひっ、そこ、へんん……っ」
――ちゅぷ、ちゅっちゅっ、れろ……
胸の愛撫ですっかり潤んだ秘部は、冬水君の舌でかき混ぜられ、えっちな音を立てた。
「ん……次から次へと、全然きれいにならないな」
ちゅっちゅ、とクリトリスに優しいキスをして、溢れる愛液を指で掬い、ちゅぷちゅぷと音を立ててかき混ぜる。
耳まで犯されそうなのに、高めるだけ高めて、はっきりと気持ちいいところに触れてくれないもどかしさについ腰が引けてしまう。