「佐藤?かなり長いけど大丈夫か?」
「うー久川く‥‥‥ん‥‥‥」
「!?わりぃ開けるぞ」
「んあーー」
ぐらりと世界が回る。
その瞬間にあたしの背中は、久川くんのかたい筋肉のベッドに乗っかった。
「!!おい、佐藤‥‥‥」
「ぅー‥‥‥ごめんのぼせたっぽい‥‥‥」
「あーもー。あのな、俺男だぞ」
だめだ。
しっかり起きなきゃ。
恥ずかしい醜態見せたままはだめだ。
「~~っ」
そう頭で思えば思うほど、気持ち悪い。
「ごめんな佐藤!」
そんな久川くんはあたしに濃厚なキスをくれた。
舌先を巧みに使ってあたしの舌と交わしている。
あぁ、これがあたしのファーストキスだ‥‥‥
ん?キス?
今久川くんとキスしてる!!??
「んむ、ぅ」
力が入らない。
ちゅ、じゅる、と舌を吸われれば、変な気分になった。
ようやく舌が解放されると、久川くんの手はあたしの胸にたどり着いた。
片方の胸をグニグニと揉まれて、もう反対は‥‥反対の乳首は舐められた。
「ぁ、ん!」
初めて味わうこの気持ちはなんだ!?
息が、しづらい。
気持ちいい‥‥‥?
「んっ、んー‥‥‥っ」
「はぁ、佐藤。拒むなら今だ。俺は止まらない」
「‥‥‥へ?」
「好きな女を抱けるんだ。容赦しない」
好き?久川くんが?
あの話は本当だったんだ。
うれしい‥‥‥。
「いぃ、よ。あたし久川くんがずっと好きでいたから‥‥‥いいよ」
その言葉を合図に、久川くんはもう一度キスをくれた。
あたしもこたえようと必死に舌をお互いにすり合わせる。
官能的な音であたしは興奮してきた。