「菜摘、下も脱いでくれないか」
わたしは短パンとパンツを一緒にまとめて脱いだ。
両脚を開いた。
「そうそう、そうだよ、クリトリスを、ほら、もっと優しくこねくり回すように」
「あっ、あはぁんっ、んんん」
性口から愛のよだれがドバドバと溢れ出ていて、指で触ると、ピチャピチャと官能を刺激するような妖しい音が出る。
わたしは勃起したクリトリスを人差し指の先端の腹で気持ち良く刺激した。
もちろん直樹の指を思って。
「菜摘、気持ち良いか?」
「うん、気持ち良い…直樹は?出来てる?」
「うん、メチャクチャ気持ち良い。いつもするよりメッチャ気持ち良い。もっと声を聞かせて」
わたしは腰をビクビクさせていた。
「菜摘…マンコをいじってる音を聞かせて」
わたしはスマホを股間の方に近付けて、そして濡れたクリトリスを音が鳴るように触った。
この水音をじっくり直樹に聞かれてると思うと、わたしは興奮して、指をもっと大胆に力を込めて愛撫した。
快感とよだれの絡み合う音が、さっきより大きくなった。
下腹部から全身へその快感が広がって、真っ赤な血の流れは大雨の後の氾濫した川のように、勢いを増した。
体が熱い。
わたしはクリトリスだけでは物足りず、快感に飢えて疼く性口全体をマッサージするように、手のひらで愛撫した。
高揚した気分はいよいよ絶頂に達していた。
全身が性感帯に侵されてしまって、血が流れるだけでわたしの敏感な体はそれに反応して感じた。
わたしはスマホを耳まで戻して、
「直樹…直樹のを挿れたい」
「ああ、良いよ。挿れて。そしてメチャクチャ喘いで、それを聞かせて」
直樹はすっかり興奮していて、さっきまでの激しい吐息に更に激しさが増していた。
わたしは指を性口へ押し込んだ。
ズブリと中に入ると、そこはほんとうに人の口のようだった。
舌のように柔らかい肉、そしてそれらは熱い唾液に濡れていた。
一つ違うのは、その穴は一枚の舌を丸めたように、狭くて柔らかかったのだ。
わたしは指が根本まで入ると、激しくピストンした。
直樹の大きな肉棒を想像して、よだれを垂らしながら、必死に指をピストンさせていた。
中指だけでは細くて足りないので、人差し指も加えて、直樹の名前を連呼した。
電話口から直樹の吐息が聞こえて、これだけでわたしは全身を包み込まれた気分になった。
「菜摘、菜摘!菜摘!!」
「イク!!!」
わたしはスマホを耳に当てたまま、腰を痙攣させて、イッた。
二本の指は舌にギュッと包み込まれて、舌が震えるのをハッキリと感じた。
快感が全身に広がって、わたしは幸福だった。
「はぁ、はぁ、んあ、やべぇ、メッチャ出ちゃった…床が汚れちゃったよ」
「わたしも…はぁ、生まれて初めてかも…こんなの」
わたしと直樹はそれから暫くの間、互いの荒々しい息を聞きながら、互いの体を労った。
その晩から、わたしと直樹は毎日のように、電話でオナニーをした。