「え‥‥‥予約が取れない?」
場所は変わり、東急インホテルのフロントで言われた唯人とあたし。
「申し訳ございません。キャンセルのお電話があって‥‥‥」
「いや、してません」
唯人は大きくため息をついた。
ここは‥‥‥仕方ないよね。
「唯人、うち行こう?」
「え」
「きっと唯人なら大丈夫だよ!」
「な、いや、おま、え」
「すみませんでした。さようなら」
「まことに申し訳ございませんでした。」
結果、あたしと唯人は流れに流れて一晩一緒に過ごすことになった。
夕飯は平和に一緒に食べる。
しかし夕飯後はなんだか素っ気なかった。
悲しくて、さみしくて、
気が付けばあたしは唯人の隣にくっついて座った。
何度も交わされるも、ひっついていた。
そしたら爆弾落とされた。
「いい加減にやめ―‥‥‥」
その瞬間、あたしは唯人に自分から進んでキスをした。
「!」
「‥‥‥やーっとこっち見た。ずっと避けるんだもん。悲しいよ」
「‥‥‥知らないからな」
「へ?」
今度は唯人からキスをされた。
長く長く、、今までのフレンチなキスじゃなくって濃厚なキス。
唯人の舌があたしの口内に入ってきて、
ぬるぬると舌同士を交わらせる。
ちゅ、くちゅ、と水音が出ればあたしたちは興奮していた。
「んむ、ぅん」
「由夏‥‥」
「ん‥‥」
「由夏‥‥‥由夏‥‥‥」
何度も名前を呼びながら服を脱がせられて、あたしは上半身が下着姿になった。
やっぱり勝負下着にすればよかった。
本気で後悔している。
「由夏、俺まじで止まんねーよ」
「ん、いいよ。唯人と一つになりたい」
「‥‥最初のセックスは最高にしてやるよ」
「うんっ」
あたしは笑顔で笑った。