恋のはじまり

処女だとバレないために…

懺悔します。

ごめんなさい神様。

あたしはだめな女なんです。

今付き合っている年上男性に嘘ばっかりついてしまったんです。

特に一番キツイ嘘は、

“恋愛経験+セックス経験があるよ!”

っと見栄を張っていってしまったこと。

あーもうなんで…

嘘なんかつきたくなかったのに…

このまま本番が来ては処女だとバレてしまう。

だってよく漫画であるよね!

その…

指をいれただけでわかる人はわかるって。

自分でやることも考えたけど、まったくわからない。

本や映画を観てみてもいまいち感情が入って来ず、濡れない。

あたしはだめもとで、高校の時に仲が良かった男性に暴露して、一緒に悩んでもらおう。

そう決めてあたしは碓井温希(うすいはるき)に会うことに決めました。

「はぁ?処女だとバレない方法!?」

「しー!!ばかここカフェなんだから大声で卑猥ワード出すな!!」

そう言ってあたしは温希の頭をはたく。

「…まじで経験ねぇの?」

「藍田多絵(あいだたえ)、嘘はつきません」

「いやこれからつこうとしてるよな」

「ツッコむな」

うーん。

と一人悩みこむあたし。

けど…

なんで一緒に考えずにさっきからパフェ食べてるの!?

「もう!温希のばか!知らない!!」

半泣き状態であたしはバッグをもってカフェから出ようとした。

その瞬間、手首を温希に捕まれる。

「…まじなら俺にも考えがある」

「ほんと!?待ってました!!」

「俺んちにこい。移動すんぞ」

「はい!」

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