麻友は又悔しさがこみ上げてきた。
それは先程の事が原因ではなかった。
気持ち良かったのである。
何故だかわからないが、麻友の膣から愛液が分泌して、太いペニスがいい具合に膣を刺激するのだ。
なんで…なんで私は感じてるの…。
父は麻友の乳房を力強く握った。
しかしそれも気持ち良かった。
突然、何かに目覚めたような感覚だった。
あんなにも苦いと思っていたコーヒーが、いつからか砂糖もミルクも入れずに飲めるようになった、あの時の感覚。
全く兆候がないまま、体のあらゆる場所が変化する。
麻友は何度も首を振って、こんなの全く気持ち良くないと心に言い聞かせた。
だが、そう思う度に快感がますます麻友の体を襲って来る。
麻友の膣は、好物を貪る犬のようにペニスをしゃぶっていた。
父のピストンが早くなる。
麻友はイクなと思った。
お願いだから…もっと耐えて…今イッたら私がイケないじゃない…
父は顔をグッと歪めていた。
「あっ!あああゔぅ…」
父はペニスを急いで引き抜き、麻友の腹にドロッドロの、如何にも年老いた精液を無駄に発射した。
父は少しの間その場で絶頂の余韻に浸っていたが、間もなく”賢者モード”に入って、立ち上がると歩いてどこかへ消えた。
麻友は薄目で父の姿を見守りつつ、その場にじっとしていた。
一人になって、開放感を覚えた。
が、それと同時に物足りなさも感じた。
麻友は先程の自分の心境の変化を思い出して、思わず笑った。
- FIN -