「………ぅ…」
「!杉本!?」
「あれ…………三浦………??」
「……過労だよ。今日は休め」
「はは。情けない」
「そ………」
「だめだなー。これっぽっちで倒れてたら一家の大黒柱失格じゃねーか」
「…………」
「あーもーなにやって…………」
そんな杉本は泣いていた。
心が痛いのだろう。
泣いてほしい。
もっと気持ちをぶつけてほしい。
わがまま。かな。
あたしはふわっと杉本を抱きしめた。
「!」
「ここに杉本を見る人間はいないよ。一人だ」
「………んで?」
「え、だ、だから、この部屋には杉本一人だと思ってってこと」
「ははっ。会話してんのにな」
「うっさいわ」
「三浦」
「ん?」
「おっぱいが顔にあたってる」
あたしはすぐさま離れようとした。
けど、捕まる。
「ぅわ!」
「はなさねーし」
馬乗りになる杉本は、通常の笑顔だ。
それからゆっくりと顔を近づけてきて、キスされた。
ハムっと食べられるようキス。
それを繰り返していると、徐々に濃厚になってくる。
唾液が含まれてくちゅ、と水音が響くのだ。
「んっ………」
唇が離れると、杉本は頬と首筋にキスをくれる。
その間に杉本の手はあたしの服の中に入ってきて、
敏感な胸の尖端をつまんでは優しくつぶされる。
なんか、かなり気持ちいい。
くにっとされるとついつい声が出た。