恋のはじまり

図書室

むっちりとした太ももと、少しだけ脂肪が乗った下腹。

柔らかな曲線を描くるみ子の白い肌の上で、陰毛だけが黒い色を光らせている。

光也の手が足の間に触れると、そこはぬちゃりと水音をたててぬかるんでいた。

割れ目に手を添わせて往復させると、るみ子が

「あっあっ」

と声を上げる。

ぬちゅぬちゅと聞こえる水音はひどく淫らで、光也は生唾を飲み込んだ。

むわりと漂う女の匂いが、光也の脳みそをぼんやりとさせていく。

ぬかるんだ割れ目に指を押し込んでみると、そこはぐにゅりと光也の指を飲み込んだ。

人の身体の中に自分が入るというのは、生まれて初めての体験だった。

るみ子のナカは温かく、ぬるぬるとしながらも奥へと光也の指を飲み込んでいく。

ナカで指を揺らしてみると、るみ子が喉を鳴らして身もだえた。

探るようにナカに触れながら、段々指の動きが激しくなっていく。

ぐちゅぐちゅと音を立ててナカをかき回される感覚に、るみ子の身体はびくびくとシーツの上で飛び跳ねた。

他人に身体のナカを探られることで、こんなにも身体が反応してしまうとは想像も出来なかった。

恥ずかしいのに、気持ちが良くてたまらない。

るみ子も光也のペニスを掴んで刺激しながら、発情期の猫のような甘い声をあげながら腰を揺らめかせた。

とろとろと溢れ出す愛液が尻まで伝い、シーツにべとりと染み込んでいく。

「はあんっ、あっ、きもちいっ……っ」

光也の指が根本まで挿入され、中を激しく刺激される。

掌がクリトリスにぴたりと当たり、指が動くたびに一緒に刺激されて、その快感だけでイッてしまいそうになった。

尖ったクリトリスが擦られると、さらに当たるように腰が光也に寄っていってしまう。

るみ子の腰が揺れる度に、ベッドがぎいぎいときしんだ。

掌の中のペニスはぶる、ぶる、と力強くゆれ、先端から溢れ出す透明な液でるみ子の手はべとべとになっている。

今までしたこともないのに、身体が、男のペニスを欲しがって激しく疼いた。

この熱い塊を挿入したら、どんな風になってしまうのだろう。

熱に浮かされた頭はもう何も考えられず、力なく開いたるみ子の唇からは自分の物とは思えない程にとろけた嬌声きょうせいがこぼれている。

「みつ、やくうんっ……」

目の前の男の名を呼ぶ自分の声が、耳をふさいでしまいたい程に淫らだった。

その声にごくりと唾を飲み込む光也の瞳は、爛々らんらんと輝いている。

まるでいつもの彼とは別人のような表情に、しかしるみ子の身体は疼いてたまらない。

ペニスを足の間に近付けると、光也は焦る手でベッドサイドの引き出しを開いた。

そこから、コンドームを一つ取り出して震える手で包装を破る。

以前先輩に一つだけもらったソレを勃起したペニスへとかぶせると、それだけでペニスがまた震えた。

「いれて、だいじょうぶっ……?」

光也の声が、興奮でかすれている。

るみ子は、こくこくと何度も頷いた。

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