「一応ならしたけど…痛かったら言ってください」
「うん、わかった…」
「俺も、初めてだから。初めて同士、よろしく」
ふと不安になっていた部分だった。
慣れているようだから、経験済みであたしなんか相手に…?って。
でも沙耶くんも初めてなんだ。
よけい嬉しくって笑顔になれた。
それからさきほどとはまったく違うサイズのものが膣に入ってくる。
息がしづらい。
「っは…ぁ」
「かわいい。…さきほ、可愛いね」
「ゃ…」
「動くから」
リズミカルに出し入れをされる。
ぎりぎりまでモノを出しては奥まで突き上げられる。
次第に快感が訪れた。
「っあ!ぃあ!沙耶、く…!!」
「やばい俺もよゆうないかも。ど?気持ちいい?」
「き、もちいぃよ!あ!あぁん!」
「その声やば。いきそ…」
「きもち、いい、よ…ん!さひゃくん、は?」
揺られながらも必死に話そうとするあたしに、一瞬だけ止まってくれた。
「俺も気持ちいいよ」
優しくおでこに張り付いた髪の毛を分けてくれながらそういう。
「んぁあ、いっちゃ…う…」
「いいよイって」
「…っっあああぁぁあぁぁあ!!!」
「いくっ…」
こうしてあたしたちは二人ほぼ同時にいくことができた。
それからは着替えて手をつないで椅子に座る。
もちろん、すぐにはなれないように、
指を絡めた“恋人つなぎ”で。
この日を二人は忘れないだろう。
- FIN -