優馬の手が、麻美子のスウェットを腹の部分からゆっくりと上に捲し上げる。
それは、普段部屋で優馬が着ているもので、麻美子が勝手にやってきて着替えたものだ。
下はキャミソールは着けておらず、ブラジャーのみ――それが、幼馴染の手でめくられていくのを、麻美子はどうしようも出来ずただ身体を硬直させていた。
(うそうそ、優馬がこんな、信じられないっ……!)
目の前の現実が受け止めきれず、呆然とする麻美子に、優馬はちっと舌打ちした。
「お前、本当に俺の事見たことないの?こういう目で?」
「な、ない……」
「そうかよ」
「えっちょっ……!」
不機嫌そうな表情をした優馬の手が、スウェットを胸の上まで一気に捲し上げる。
黒いレースがあしらわれた、大人っぽいデザインのブラジャーが露わになった。
その上から、優馬の手が円を描くようにして乳房をもみ始める。
暖かく、それでいて力強い男性の掌の感覚が伝わってきた途端、麻美子の身体が逃げようと動いた。
それを上から抑えつけ、耳元を優馬の唇が食む。
くちゅ、と水音が鼓膜を揺らし、ぞくりと甘い快感が麻美子の背筋に流れた。
片胸をもまれながら、舌がそっと耳内に侵入してくる。
丁寧に、それでいて性感をあおるように耳を愛撫され、麻美子の体温が上がっていく。
与えられる刺激に下腹がじんわりと疼き、しかし相手が優馬であるという事実に脳が混乱する――優馬なのに、優馬じゃない。
自分の知っている彼と違う人のようなのに間違いなく彼で、それなのに自分の身体は反応してしまう。
戸惑う麻美子の感情に反して、身体は段々と目の前の男に欲情し始めていた。
「もう乳首かたくなってる……」
「そっ、ういうこと、言わないでよっ……!」
ブラジャーがずらされ、優馬の指で乳首をつままれる。
それは優馬の言葉通り、既に硬く尖っていた。
それを指先でそっと撫でられて、甘い快感が流れ込んでくる。
くちゅ、くちゅ、と水音が脳内で反響し、身体の力が抜けてしまう。
自分の身体を抑えつける男の身体に抱き着きたくなり、それを意識が必死になって押しとどめる。
乳首を軽くつねられる度に、目の前の優馬を男として認識していく自分が信じられなかった。
「麻美子、すげえかわいい……」
「っ、ぁっ……」
耳元で囁かれる低い声に、下腹が疼く。
胸を直接てのひらでもまれ、乳首を刺激され、勝手に息が上がっていた。
優馬の身体が動き、胸元へ唇が近づいてくる。
ピンととがった乳首へ、彼の唇が吸い付いた。
「はっ、あぁっ……!」
ぬるりとした感触に包まれて、快感に身体が震える。
生ぬるくて、柔らかな舌先が何度も乳首を刺激し、ちゅう、と水音を立てて吸い付かれる。
先端を重点的に吸われ、ぬるぬるした舌に押しつぶされると、それはたまらない快感だった。
足の間がジンジンと熱くなり、下着が濡れて張り付いているのを麻美子自身も感じた。
太ももに当たる優馬の熱に思わず手が伸びる。
ソコは既に硬く、ズボンの上からでもすぐにわかるほどにいきり立っていた。
上下にこすると、ズボンの下でびくびくと震える優馬のソレが、さらに麻美子の体温を上げていく。
てのひらにペニスを押し付けるようにして優馬の腰が淫らに動くと、まるでそれが合図だったかのように麻美子の身体が目の前の男を欲してくねった。