「ま、って……っ!イったばっかりだから……ナカ、辛い……っ!」
「実験だよ。このまま続けてイけるか。それに、友加里ちゃんスローな刺激でイっちゃったから、このままやめるとクリちゃん達が疼きっぱなしで辛いと思うよー」
「ひっ!いやぁあああっ!」
七原は容赦なくずんっとバイブを奥まで入れる。到達した奥が鬼頭のように丸いそれにぐりぐりと苛められると、ふわふわと持ち上げられていた快楽が急に重たく感じた。
「奥、奥苛めないでぇ!」
私の抗議をよそに、一番奥まで到達したバイブはそのままクリをこねるための突起がぴったりとはまってしまった。
「あぅっ!いや、クリもいやぁあああっ!」
私が少しでも動くたびにイボイボが生き物のようにクリトリスをくちゅくちゅと優しくこねる。
さっきまでの刺激とはまるで違う、ざらざらとしたそれは逃げようと腰をくねらすたびにしつこく私を追いかけた。
「あああああっ!止まらないよぉおおおっ!」
私は突き上げられるような刺激に耐えきらず、思いっきり果てた。
「あ……あぅ……」
イったのに。
ナカも、クリもイって、気持ちよかったのに。
余韻にびくん、びくんと身体が跳ね、逃がし切れていない快楽が私を容赦なく責める。
「もう、いやぁ……っ!」
ナカの、あつくて、大きすぎるバイブが存在感がありすぎる。
このまま挿れっぱなしにしていたら、またおかしくなっちゃう……。
私がバイブを抜こうとすると七原が静止した。
「ねぇ友加里ちゃん。このバイブ、振動機能が八種類もあってね?そのうちのどれも、今使っていなかったんだよね」
「え……?」
「もちろん僕も君も動かしてなんかいなかった。……今友加里ちゃん、すっごく気持ちよさそうにイきまくっていたけど、それ、自分のアソコの動きだけで気持ちイイところがぴったり当てはまっちゃったんだよ」
「……嘘」
「本当だって。あ、スマホで録画していたから見る?まぁべつに珍しいことじゃないんだよ?エネマグラっていう、アナル開発する玩具だって自分の気持ちイイところで勝手に快楽でほぐれていくわけだし――でもね」
――カチッ。
「や、あああああああっ!」
無機質な音の刹那、ナカに嵌ったままのバイブが狂ったように暴れだした。
――ヴヴヴヴヴ!ヴイイイイッ!
「あああああっ!止めてぇえええええ!」
「このバイブの振動の機能、ちゃんと確かめないと仕事を終わりにできないんだよー」
七原はバイブを抜けないように手で固定し、私の手を拘束する。
「まずはピストンから、ね」
再び、何かスイッチの音。
ローターのような単純な動きから、膣壁を大きくうねるような動きに変る。
「ひっ……っ!やだ怖い怖い!」
尺取虫のような大胆な動きに膣内が圧迫され、恐怖で震えた。
太く縮んだバイブは、緩急をつけてコッコッコッと伸び縮みする動作に切り替わる。
「や、何これぇえええっ!」
ただでさえ性器のように暖かいバイブは、本当に生き物なんじゃないかという動きでピストンを開始した。
「ちゃあんと一番奥を優しく責めてくれるでしょ?デリケートなところだから、これ以上強くはできないんだよねぇ」
「ああああっ!これ、これやだぁあああっ!」
優しいのに、無理やりされているような、わけのわからない刺激に目の奥がチカチカした。
「イクっ!もうイっちゃうからぁあああっ!」
先ほどからイかされまくっているせいか、ずっと逃がせない電流がつま先まで突き抜ける。
ナカが快楽で大きくうねれば、クリもその刺激に連動し、突起に擦られ、もうどこが気持ちいいのかもわからない。
「もぉ……許して……」
いろんな体液でぐしゃぐしゃになった私はぼんやりする意識の中でつぶやく。
七原は私の額に優しいキスを落とすと、やっとバイブを引き抜いてくれた。
「休憩したら、続き、しようね」
――優しい声音が、私を快楽の暗闇に突き落とす。