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直樹は菜摘の予想より20分程早く帰って来た。
これは良かった!と菜摘はいつもより手際良く夕飯が作れてしまって、冷めてしまわないだろうかという心配も
二人は仲良くご飯を食べた。
直樹は菜摘の妙にウキウキした雰囲気を直ぐに見て取った。
菜摘は直樹の話を聞きながら、ずっと今晩のプレイを想像して思わず大きな声で笑いそうになった。
直樹の少し
直樹は菜摘の素直で正直な性格を知っていたので、何か隠しているなと思った。
しかしそれが何か…
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「直樹!もうお風呂沸いたよ!」
そう呼び掛けて菜摘は咄嗟に口を手で抑えた。
笑いが菜摘の意思とは相反して顔にみなぎる。
直樹はそんな菜摘を更に不審に思いつつ、お風呂に入った。
何をあんなに笑ってるんだ?絶対に何かあるはずだけど、何が…
直樹は湯船に浸かりながら、辺りを見渡した。
特に何もない。
きっと俺の部屋か?部屋に何か仕込んだのだろうか?そうだ。そうなんだろうな。ドッキリを仕掛けたわけか、そんなの俺には通用しないぞ!台無しにしてやろか…
そんなことを考えながら、直樹もまた一人っきりで笑っていた。
直樹は菜摘のガッカリする顔を想像して、更に笑みが顔の方にこみ上げてくる。
菜摘はというと、やはりニッコニコの白い歯を剥き出しにした笑みを浮べて、衣装に着替えていた。
それはちょうど良かった。
菜摘はヒソヒソと忍び足で浴室へ向かって歩き、そしてバレないようにドアから少し離れた所に立って待っていた。
そしてハッと思い出して、AVのサムネにあったポージングをして待つことにした。
ザブァん、と湯船の中で立ち上がる音がする。
いよいよだ…!ヤバい!すごい緊張するぅ!!!
ドアが開いた、濡れた全裸の直樹が中から出て来て、菜摘を認めると、思わずその場に立ちすくんでしまった。
少しの間沈黙が続いた。
その間、菜摘は満面の笑みを浮べて、じっとポーズを取ったまま、全く黙っていた。
えっと…こういう時ってなんて声を掛ければ良いんだっけ?ありゃりゃ…
とりあえず何か喋らなきゃ! と思って口を切ろうとしたその瞬間、菜摘はバランスを崩して壁に手を付いてしまった。
「何やってんの?」
直樹は西洋の彫刻像のようにガッシリした体に、大きなペニスをぶら下げたまま、慌てている菜摘にこう聞いた。
「いやっ、さぁ…その…ナースよ。ほら、これ、ね?直樹こういうの好きなんでしょ?」
そう言いながら菜摘は直樹を誘惑するようにミニスカートをめくり上げ、背筋を伸ばして胸を強調させて、下目遣いをして、思わず微笑んだ。