こういう家庭環境なんだ。
父さんが出て行ったことをきっかけに、母さんは性に関してあたしに気をつかわない。
「ったく。ガキがそういうことを言うな」
「な!」
「‥‥‥バレたらどうする」
「バレなきゃいいんだよ」
「ははっ。よく言うよ。まぁ待ってろ。今車出すから。送るよ」
あたしにここまで言わせといてスルーか。
しかも笑われた‥‥‥。
悔しい。
くそっ。
なんだ、そうならこっちだって手段を択ばない。
‥‥‥
‥‥‥
‥‥‥
少し校門前で待っていると、信吾の車が来た。
あたしはわざと後部座席に乗車した。
不思議がる信吾には気づかれていないようだ。
後部座席に座る理由を。
車を走らせること2分後。
信号で停車した。
「あ、先生。コンビニ寄ってもいい?」
「あぁいいぞ」
よし。
これでコンドーム買えるな。
あたしはそれだけ目掛けてコンビニに入って購入し、すぐさま車に戻る。
「おまたせーー」
「おぅ」
「‥‥‥ねー先生」
「どうした?」
「公園に駐車してほしい」
「なんだ??」
「相談があるんだよね。あたしのことで‥‥‥」
「いいぞ」
そういい、こちらの作戦はうまくいった。