いつのまにか、トオルがマサミの横に立っている。
彼の掌はマサミの腰に伸び、黒い制服のズボンの上から、いやらしく尻を撫でていた。
「レジでそんなことしてるなんて……エッロ」
「だっ、て……もう我慢、出来なくてっ……」
トオルの掌がいやらしく動くたびに、ぞわぞわとした快感に腰が震える。
ズボン越しに感じる体温に身体が悦び、身体の奥まで触れてほしいという欲求が腹の底から湧き上がってきた。
「まだまだ交代の時間にはならないよ?」
「うう……トオルさんっ……もっと触って、欲しいですっ……」
腰をもじもじと揺らしながら、マサミが懇願する。
クリップにはさまれた乳首も、触られるだけで震えてしまう下半身ももう限界だった。
下着だってもうべとべとで、このまま交代の時間まで耐えられそうもない。
トオルとのシフトに入るとき、こっそりとレジ側のカメラが切られているのは知っていた。
だから客がいない今、二人の行動を知ることが出来る人間は誰もいないのだ。
困ったように笑ったトオルだったが、次の瞬間、トオルの指先がマサミの足の間をするりと撫でた。
「あっんんっ!」
指先でこすこすと前後に撫でられると、待ちわびた刺激に身体が震える。
すでにたかめられていた身体はひどく敏感で、それだけでもイッてしまいそうな程に気持ちが良い。
下着のナカで勃起していたクリトリスに指先が触れる度に甘い快感に腰がとろけそうになり、もっともっとと言うように腰が勝手に動いてしまう。
「はああっ、ああ、あっ……」
内ももに力が入り、与えられる刺激を一切逃すまいと意識が集中する。
クリトリスを重点的に撫でられて、腹の奥が熱くてたまらなくなった。
膣口からはトロトロと愛液が溢れてきて、下着がどんどん濡れて張り付いていくのをマサミは感じた。
下着が張り付いたおかげで指先からの刺激が更に鋭く感じられ、クリトリスが小さく震える。
「あっ、イキそうっ、トオルさんイキそうっ……」
「うーん、まだだめ」
「えっ……」
あと少しでイキそう、というところで突然指が離される。
どうして、と言おうとしたところで、自動ドアが開いて客が数人入ってきた。
入店の音楽が店舗内に響き渡る。
「いらっしゃいませー」というトオルの声に続いて、マサミもあわてて「いらっしゃいませ」と上ずった声であいさつした。
客は若い男性が3人で、大声で話しながらスナックやアイスといったものを買い物かごに放りこんでいる。
すっとトオルはマサミから離れていき、マサミはまた、一人でレジに立つしかなかった。
ギリギリまで追いやられた身体は熱く、クリトリスがまたひく、ひく、と震えている。
敏感になった身体は少し動いただけでも快感を拾ってしまい、マサミはゆっくりと呼吸をしながらなんとか平常通りに接客をこなそうとした。
3人の男性たちは、大量のスナックを買い物かごにつめてレジにやってきた。
それを一点ずつレジに通し、袋につめる動きで乳首が擦れてしまう。
「っ……んっ……」
出来るだけ普通に、と意識すればするほど身体が反応して、小さく吐息をもらしながらも必死にレジをこなした。
三人の男性の視線が、自分に注がれている気がしてマサミは前を向くことが出来なかった。
「あ、りがとうございました……」
なんとか袋に商品をつめ、客に手渡す。
マサミの様子に気づいていたのか、にやにやと笑いながら三人は袋を受け取り店から出ていった。
変態な女だと思われたかもしれない、しかし、そんなこと気にならないほどに身体が疼いて仕方がなくなっていた。
「トオルさんっ……!」
横に戻ってきたトオルを切なげに呼ぶ。
マサミの声は上ずり、目は潤んでいた。
焦った手つきでマサミの手がトオルの下腹部に触れ――そのまま、上下に掌が動く。
チッとトオルの舌打ちが聞こえて、手首を引っ張られて控室へと連れ込まれた。
客がきたらわかるよう、扉は開けたまま二人で机を支えに重なり合う。
机にもたれかかったマサミの背後からトオルがのしかかり、ズボンの上からでもわかるほどしっかりと勃起した下腹部がマサミの尻に擦りつけられる。
二人の息が上がり、控室に荒い呼吸音が響いていた。
焦った動きでトオルの手がマサミのズボンを下ろし、一緒に下着も太ももまでずらされる。
そこはすでにびっしょりと濡れ、愛液は太ももまで伝っていた。