「あーあ。どん底だよ‥‥‥」
好きだった彼氏から振られ続けて、もうどのくらいが経つのだろうか。
人生絶望。
「あのー‥‥‥?」
「へ?」
「なんかもやもやして財布落としてたから話しかけたんだけど、君大丈夫?」
「ありがとうございます!大丈夫です!」
「‥‥‥もしかして、欲求不満?」
「え!??」
「良かったらお話しませんか?」
‥‥‥
‥‥‥
「ぁ、まって、待ってって‥‥‥」
「待てない」
何事かと思えば、乗った先の車の中でいきなり襲われた。
そもそもあたしも調子に乗って「不満です」なんて言うからこうなったんだ。
んで、この
「触ってもいい?」
って聞いてきたから、
「心の準備が」
って言ってからの展開だ。
ちゅ、ちゅ、と瑞樹さんは無理やりあたしの身体にキスをくれる。
触れたところから熱を帯びるあたしの身体。
いやじゃない。むしろもっと触ってほしい。
「ね、乳首立ってるよ」
「!」
「どうしてほしい?」
あたしはいつの間にかブラのホックを外されていたことにびっくりした。
さらにはかなりの至近距離で見つめられて、瑞樹さんの手は服の中に入ってくる。
やんわりと揉まれれば、身体の芯がじわりと熱さを感じた。
このままでは本気であたし‥‥‥この人に堕ちる!!!!!!!!
惚れやすい性格のあたしがここまで確信することってほかにない。
このやわらかい唇で、あたしの肌に触れられれば快感。
大きくて広い手のひらで胸を救い上げられれば快感。
親指の腹で乳首をかすめれば、あたしはビクンと大きく反応してしまった。
それを優しい表情で見つめられれば‥‥‥
あたしはもう、夢中になるのしかないんだ。
気が付けばあたしは自分の手を動かして、瑞樹さんのペニスを探していた。