隠しきれないあたしのマゾが反応する。
「え‥‥‥っと」
「言わないとおあずけ」
「そんな‥‥‥」
やばい。
興奮する。
「さ‥‥‥さわ‥‥‥って？」
言うなりすぐに下を向く。
日下部くんはあたしの近くに来て、ベッドに身体を預けた。
「どこを？どんなふうに？」
あ、切れた。
今プッチーンって理性の多寡が外れた。
「お願い、胸‥‥‥直接触って‥‥‥？」
「かわいいじゃん。みき」
幸せ絶頂。
彼氏のこと悩んだけど、そんなの今はどうだっていい。
目の前のこの日下部陽介くんのすべてが欲しいんです。
首筋から這ってくる日下部くんの舌は、
とっても肉厚で身体に快感を与えてくれる。
鎖骨あたりをチロッとされれば喘ぐしかないあたし。
「ぁ‥‥‥」
そんなのお構いなしに日下部くんの舌は胸にたどり着く。
ちゅ、ちゅっと吸い込まれればあたしは気がおかしくなりそうだった。
「ん、ぁは、ぁ」
「可愛いな」
「‥‥へ？」
次に日下部くんがしたのは、距離だ。
距離を取って眺めながら言う。
「自分で脱いで？」
まるであたしがマゾだと知っているような指示を出してくれる日下部くん。
あたしはそんな行動にたまらなく性的感情が生まれてくるんだ。
「ぬ、ぐの？」
「うん」
「日下部くんは見てる‥‥‥だけ？」
「‥‥‥なにそれ誘ってんの？」
「うん」
「正直だな。そういうところも好きだよ」
そう、笑顔で言えば覆いかぶさってきてくれた。
それはあたしが少しだけ服を脱ぎかかった時。
「はい、足開いてー」
「う～～っ‥‥‥」
言われるがまま、いうことを聞くあたしだ。
足を開けば、またのところに頭を近づけて、下着越しに舌を這わせる。
思い切っきり身体をビンとはねらせてしまった。
下から上へ、上から下へ。
舌先だけで刺激されればもうたまらない。
「ぁ、ああぁ、ね、日下部くん‥‥」
「ん－ー？？」
「お願い‥‥‥もう、入れてほしい‥‥‥」
精一杯の努力で何とか言えたあたし。
涙目で訴えれば日下部くんはあたしにキスをしてくれた。
甘い、甘い、心のあるキス。
