指が動く。それだけで心の奥底から何かが生まれそうだ。
だが、快楽しかない。
「いぃ、いいよ、佐藤‥‥‥うぅ」
「久住さ、ん、入れて‥‥おさまらない‥‥‥」
「入れるよ。もっと奥まで咥えて」
「んっ、ん、ぁ、!!」
「あー、あー、イク。っとに‥‥‥」
「もうっと、乱れて‥‥いや‥‥‥」
「ゴムありで射精してほしい?それとも‥‥‥生で??」
「ど、っちも‥‥‥いいぃ」
「顔にかけてほしい?」
「あ、ぁ、ああぁっ」
「ははっ。聞くほど余裕がないんだね。いいよ、もっと乱れて?」
………
………
ぐちゅぐちゅ、って水音が部屋中に響き渡る。
快楽が久しぶりなのと、誰かに指示される初めての試みと
緊張が
糸は波をうち、終幕を迎える演劇のように演じているみたい。
「佐藤ちゃん。イケよ」
「っ~~っっ!!!イ‥‥‥あぁぁぁあぁぁ!!!」
「やばい色っぽい声‥‥‥出る出る‥‥‥イ‥‥」
気が付けばあたしは、あまりの気持ち良さに全身の力が抜けてしまい、肩で慌てて呼吸をしていた。
じんじん、じわーっと絶頂を迎えた際の快感に犯されているあたしの脳。
これほど満たされるセックスはあまり経験ない。
彼氏と数年にわたってセックス経験を積んでいたが、これほどまでに相性良さそうで、
気持ち良いセックスは本当に素敵すぎで意識が飛びそう。
………
………
「まだだよ」
「‥‥‥へ?」
「はいはい、もう一回指いれて」
「ま、って、無理‥‥‥!!」
「いいから早く。」
「‥‥‥はい」
あたしは自分でぬるぬるで熱い膣は、気持ち悪い気がすると思っていたがそうでもなかった。
「はい、じゃ、出し入れ激しくしてね」
「んぁあぁっぁああ!!」
勝手に指を増やしてぐちゃぐちゃすれば、すぐさまイキそうになる。
「あ、ぁ、あぁ、いいぃあ‥‥」
「やば、俺もせっかく抜いたのにまた勃起した‥‥‥すごいや佐藤さん」
「も、また、いっちゃ‥‥‥う!!!!」
あたしは気が付けば勝手にして、勝手にいっていた。
そんなあたしに久住さんは、
「佐藤さん。俺の専属にならない?」
そういって離れられなくさせられたんだ。