「悪いな、
それは悪い知らせだ。
夢の中で何度もリピートされる言葉。
あぁ、あたしは‥‥‥
好きな男性に振られたんだ‥‥。
‥‥‥
‥‥‥
まさか3年付き合った男性に振られるとは思わなかった。
なにせ結婚も視野に入れていたのであたしの人生は大転落です。
気が付けばあたしも30代になった。
両親にも会わせているし、会ってるし、仲良くしてる。
それなのに‥‥‥裏切られた。
別れた理由は聞いた。
ただ彼氏に好きな女性ができたから。
あたしがいながらほかの女性とも会って比べていたんだ。
………
………
悲しみ、いらだち、いろんな感情が渦を巻く。
一生二人でなんて夢だった。
一緒に過ごした三年は夢のような話だった。
ただあたしは彼氏に懺悔はしたい。
だってあたしは怖くて処女を捧げることができなかったこと。
だから性欲を抑えきれずにいたんだ。
そこでセックスもさせてくれない女よりも、という部分もあっただろう。
だけどさ
なにも‥‥‥
「言わないで浮気とか最悪ーー!!」
………
………
………
気が付けばあたしは、学生の頃から仲が良かった幼馴染の
「はーいはい。泣かないの千草」
「だって‥‥‥だって‥‥‥わかるよ?あたしだって我慢させ続けてたことは悪いって‥‥‥」
「うんうん」
「でもさ、なにもあたしの会社の後輩と浮気とか最悪だから知りたくなかったー!!」