マニアック

ごほうびマッサージ

体をちょっと持ち上げれば、相良君の指が乳首をくにゅんと潰して撫でてくれるだろう。

でも、そんなはしたないおねだりできるわけがない。

事故に見せかけたって、ばれるに決まっている……。

むにゅむにゅとオイルによって形を変えてしまう胸。

その間も、原田先生は太ももの付け根をぐりぐりと指圧していて……くすぐったいような、むず痒いような感覚でうずうずする。

できればそっちも、なにかの拍子に指を滑らせてほしいな、とは思わずにいられない。

(どうしよう……私……)

オイルとは違う液体で、ナカがとろんと濡れてしまっている。

直接的なところは何一つ触れられていないのに、二人の男性に触られた箇所がいやらしく熱を生み、触ってほしい箇所がひたすら火照った。

(えっち……したいな……)

そんなことを思いながら、何気なく相良君の方を見た。

すると

(え……?)

なんとなく、彼の局部が盛り上がっているように見えた。

どきんとしたとき、原田先生の声がかかる。

「檜山様。足のむくみを取るために、少々体制を代えたいのですが……」

「あ、はい!えっと、どうすれば……」

「うつぶせのまま、もう少し足を開いてください」

「え……と、こう、ですか……?」

ベアトップワンピースの下は、もちろんノーブラで、下半身はTバック。あまり足を開くと見えてしまうので、おずおずと開くと

「えぇ、これくらいです」

原田先生はぐいっと太ももを広げてしまった。

(うぅ……マッサージとはいえ恥ずかしい……)

多分、耳まで真っ赤になってしまっている。

「オイル追加しますね。このままリンパを流していきます」

「ん……はい……」

原田先生はとろっとしたオイルを直接私のおしりにかけたようだ。

もったりとしたそれが撫でるように肌をこぼれていく。

「あ、こっちもオイル使います」

相良君はこぼれないようにオイルを掬い取ったのだけれど……まるでおしりを揉むようなその動きに「きゃっ」と声が出た。

「すみません……。やっぱ、ちょっと恥ずかしくて……」

我ながら言い訳がましい。

「大丈夫ですよ。生理現象ですから」

「みなさんこうなりますから、お気になさらず」

フォローのつもりかもしれないけれど、まるで、えっちなことをねだってしまいそうな私の心を見透かしているようで、羞恥心が加速する。

(ん?みなさんこうなるって……)

まるで、私が隠したいそこが見えているかのような――。

疑問を抱いたのも束の間。

相良君の手は私のわき腹から脇をぬるりと滑り、横からこぼれている胸をむにゅっと使む。

「んんっ……」

「スタイルを保つためのマッサージです。バストアップ効果もありますよ」

(そんなこと言っても……手つきが……)

まんべんなく弄ばれる、オイルでしっとりした胸。

形を弄ばれるような仕草は、マッサージよりも愛撫に似ていて……。

――あと少しで乳首が立ってるのばれちゃう……。

その無遠慮な手つきで、ピンと立った乳首を触られてしまったら、絶対我慢できない。

我慢できないくらい、きっと、気持ちいい……。

そう思った時、とろっとした愛液がついに体の中心から零れてしまった。

「あぅ……」

(どうしよう、シーツ、汚しちゃった……)

言い出すには恥ずかしすぎて、体をすくめると、原田先生がそこに触れた。

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