不倫・禁断の恋

真夜中の淫靡な極秘研修

研修先で出会った年下の美形青年

研修が行われる研修施設がある場所は、電車とバスを乗り継いで3時間ほどかかる静かな田舎町にありました。

のどかな田んぼの風景が広がるど真ん中にポツンとたたずむ研修施設に到着し、まずは荷物を置きに割り当てられた部屋に向かうことに。

与えられた部屋に入ると、1Kであまり広くはなかったのですが、テレビ、冷蔵庫、ベッド、洗濯機など、生活に必要なものは一応全て揃っていました。

その部屋はネットが無料で使えて、パソコンを持ち込んで趣味の映画を見れたので、これならなんとか4ヶ月の長丁場の研修期間を乗り越えれそうだ。

それに何よりも嫌な旦那としばらく顔を合わさないで済むことが嬉しかった。

不思議なことに、たったそれだけのことでしたが、日頃のストレスが全て解消され、いつもよりも心が解放されていたのです。

毎日の食事に関しては、自分で食材を買ってきて部屋で自炊もできましたが、研修施設内には食堂もあったので、多くの社員はその食堂で済ませていました。

しかし、やっぱり2~3週間もすればどうしても食堂の食事にも飽きてくるため、次第に外食する社員が増えてきたのです。

私も同様で一緒に研修に来ていた女性社員の仲間と3週間後には、よく外出するようになっていました。

最初のうちは、歩いて10分ほどの場所にあるコンビニで買ってイートインスペースで食べたりしていました。

そのうちコンビニ食にも徐々に飽きてしまい、研修が始まってからちょうど1ヶ月がたった頃のある晩、仲間と一緒に市街地まで繰り出すことにしたのです。

研修施設は市街地からバスで20分ほど離れていたので、毎晩バスに乗って市街地まで夕食を食べに行っていました。

バスを降りてバス停から5分ほど歩いたところに、小さな商店街がありました。

ところが、結構な田舎町だったこともあってか、私たちが思っていたほどそんなに多くの飲食店はなかったのです。

そんな中でもある一軒のこじんまりとした中華料理屋さんが目に止まり、ほぼ毎晩仲間とその店で夕食を取ることがいつの間にか習慣になっていました。

私たちが毎晩のように通っていたその店は、よくある商店街の普通の小さな中華料理屋さんでした。

明るい笑顔で接客している老夫婦が切り盛りする店で、なんか懐かしい気分にさせてくれるいい雰囲気のお店で、研修の疲れを癒やしてくれる唯一の場所だったのです。

毎晩食べに来ていたので、すぐに店主とも仲良くなり、いつも食事が終わる頃には、帰らずにずっとここにいたいと思ってしまうほどお気に入りでした。

でも、私の本当のお気に入りは、他にありました。

実は、その店には似つかわしくない、とても美形の若い男性がアルバイトとして働いていたのです。

見た目は20代半ばぐらいの年齢に見えましたが、ルックスはアイドル級のイケメン。

その若い男性が、

「いらっしゃいませ。ご注文は何にしますか?」

と訪ねてきたので、私はメニューを手に取って仲間と一緒にどれにするかしばらく迷っていました。

初めて来た店なのでどのメニューがオススメで何を注文すればいいか悩み続けていると、アルバイトの男性が、

「この店餃子とチャーハンがものすごく美味しくておすすめですよ。」

と勧めてくれたのです。

私も中華が大好きで、特に餃子には目がなかったので、男性が勧めてくれた餃子とチャーハンを注文しました。

どんな美味しい餃子が出てくるのかも気になったけど、それ以上に若いイケメン男性店員のことが気になり始めていたのです。

10分ほどしてその男性が餃子とチャーハンを運んできてくれました。

手の指はとてもキレイで少し厚みのある男らしい腕をしていました。

「こんな男らしい腕で抱きしめられたい・・・」

思わずそんな淡い期待を抱いてしまったのです。

「この餃子生姜が効いていてすごく美味しいし、野菜もたっぷり入っていてとてもヘルシーだから、女性のお客さんにすごく人気があるんですよ」

確かに食べてみると生姜がいいアクセントになっていて、野菜たっぷりのジューシな感じがすごく私好みでした。

とびっきりのキラキラスマイルで、

「ごゆっくり」

と言った後、厨房に入っていき皿洗いをしていました。

「亀山くん、その洗い物済んだら今日はもう上がっていいよ」

そうお店の店主に言われると、

「はい、わかりました!」

と元気に返事をして、彼はまた黙々と真面目に皿洗いを続けたのです。

「あの人、亀山くんていう名前なんだ」

私のハートを突き抜けるようなキラースマイルに、いつの間にかその男性店員に夢中になっていたようです。

その日以来、この店の餃子が好きになり毎日通うようになった・・・というのは口実だった。

もちろん餃子も気に入りましたが、それ以上に若いイケメン男性店員のことが気になり、夕食はほぼ毎日その中華料理屋さんに通い続けるようになったのです。

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