そして、それから、どれくらいの時間が経過したのだろう。
「はっ、あぁ! あんっ! あぁっ! せんぱ、せんぱぃ……あんっ! もう、抜いてぇ……」
手を引かれるまま、踏み入れたラブホテルの一室。
内装も把握できない程性急に、私の身体はベットに投げられた。
あんなに乱暴に事を勧められたというのに、裏海先輩は思いの外優しく、固く閉じた私を指で、舌で、あれよあれよと
……何度も強制的に誘われる絶頂はどうしても慣れないけれど。
とろとろに溶かされた私は、彼の隆起した立派すぎる男根に抵抗しきることができなくて、長い時間をかけて挿入されてしまった。
「くっ……! 吸い付いてきて離そうとしないのはどっちだ……! はぁ、まだイけるでしょう?」
ベッドにうつ伏せになったまま、お尻を高く突き出す形で、ごちゅごちゅとナカをいじめ抜かれる。
「やぁっ、あんっ! む、りぃ……っ!」
触れられるとぞわぞわする膣壁……確か、Gスポット、という部位。
角度を変えて、捏ねるように、ばちゅんばちゅんと遠慮のない腰の動きで、私の弱点が
でも、どんなに乱暴にされたって、気持ちいいところをごりっと
その都度、どくんどくんと脈打つ欲望を感じてしまって……えっちすぎるその形に羞恥心が炙られた。
あんなに冷たい視線を寄越してくるのに、私で勃つんだな、なんてぼんやりしていた自分をビンタしたくなる。
(先輩って、もしかしなくてもSっぽいけど……! 絶倫?!)
「あっ、あっ、あっ……んぅ、あぁっ……」
気持ちいい所を擦り上げ、捏ねられ、
のたびにごちゅごちゅぐりぐりと快楽の道筋を捉える。
その都度、バカみたいにあんあん喘いでしまう私はきっとだらしがない顔をしていて、それを見られるのが嫌で、必死に枕に抱きついた。
――ぬー……っぽ、ぬーっぽ……ぢゅぶ……ばちゅんっ!
「ぁ? あああっ! やぁっ! あんっ!」
ばちゅばちゅと肌をぶつけるピストンから、ゆっくりとしたそれになった瞬間。
身体が『気持ちいいのがまた来る』と期待してしまう。
――とちゅっ、ぢゅぶ……ぐっ、ぐり
「んぅう……んんっ!」
息が、声が、詰まる。
「くっ……! 搾り取る気ですか……! ここは随分懐いてくれますね。きゅうきゅう締め付けてくるの、気持ちいいですよ」
どこまでも引き摺り込まれるような深い絶頂。
(やだぁ……もぉ、こんなの……こんな気持ちいの、知らないぃ……)
苦しすぎる快楽は、私にとって恐怖でしかないのに。
なにより恐ろしいのは、私を責め続ける裏海先輩がまだイっていないこと。
ゆっくりゆっくり、じわじわとペニスの形を覚えさせるように主張していた動きが、最奥で止まった。
嫌な予感は、現実になる。
「あ、あ、あぁっ! んっ! あんっ! もぉ、いやぁ……っ! イクの、イクのやだぁ……っ!」
ごちゅんっと最奥を捉えたまま、逞しい亀頭が膣壁をぐりぐりと捏ねる。
強引なのに、決して乱暴ではなくて、けれども子宮全体を揺り、子宮口とむちゅむちゅと濃厚なキスを繰り返す。
「あんっあんっ! おくっ、あんっ! コンコンいやぁっ!」
「いや? その割に私の先端にちゅうちゅう吸い付いて甘えて来ていますが?」
「ふ、ぅうっ……あっ、あぁっ! イクぅ……イっちゃうからぁ……! あっ! 気持ちいいの、やだぁ……っ」
何度も何度も虐められているのに。苦しいくらいイかされてしまうのに。
裏海先輩を受け入れる態勢になってしまった私の身体は、
もう、先輩の息を背中に感じるだけでも気持ちいい。
イッてもイってもイかされ続けてる。
「私はまだなんですよ……くっ! 自分だけ満足して終わりだなんて、今までもそんな事繰り返していたんですか? それとも……」
ぱちゅぱちゅと、だんだん激しくなる水音。
ひんひん泣き崩れていたのに、あっあっ、と衝撃に合わせた呼吸になる。
「一度に何度も絶頂を迎えるのは初めてですか?」
ごちゅん、と。
再び、奥をしつこく捏ね回される。