学生もの

かわいい教え子の生徒との淫らな個別指導

優しくて温かい甘えたくなるような匂い

その日も楽しい1日が過ぎた。

いや、楽しいだけの1日だった。

浜本君は好きな人がいないのかな。

学校にはかわいい女子生徒も多いのに、女性に興味がないのかな。

好きな子がいないなら、私を好きになってもいいよ。

 

2月中旬になり、合格したとの電話があった。

合格は嬉しいのに、東京へ行ってしまう寂しさと辛さがあった。

大学の野球部は入学が決まった時点で入寮し、練習に参加するらしい。

教師と教え子のままで間違いを犯さずに済んだ。

これで良かったんだ。

「卒業式の日に戻ります」

そうか、卒業式に顔を見られる。

しっかりと顔を見ておこう。

卒業式の途中で浜本君と目が合い、目だけで挨拶した。

明日、ハンバーグを食べに行ってもいいか、と聞いているような気がして小さく頷いた。

翌日は土曜日だし、きっと来る。

仕事帰りに食材とプレゼント用の腕時計を買って帰った。

夜、浜本君から電話があった。

「明日、行ってもいいですか?」

「いいよ」

嬉しさを隠して余計なことを言わずに事務的に答えた。

 

翌朝、随分早い時間にやって来た。

こんな時間に来るなんて、余程私に会いたかったのだろうか。

「朝ご飯は食べた?」

「いいえ、まだです」

朝も食べずに来るなんて呆れるほどかわいい。

朝食を済ませてお昼まで会話を楽しんだ。

将来は高校野球の監督をしたいと夢を語る目が輝いていた。

この目だ。

彼に恋してしまい、私を教師から女に変えさせた澄んだ瞳が愛おしい。

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