夫であるあいつがどんな方法を使ったかは知らないけど、私の親を丸めこんであいつの自営業を援助する条件で私を妻にした。
私は逃げても良かったけど、逃げたいほど嫌ってわけでもなかったからアイツと結婚した。
逃げるのはいつでもできるし。
結婚生活はつまんない。
あいつは顔も性格も最悪だけど、あっちの方もヘタクソだしアレも小さいし、何より早漏だ。
本人はテクニック抜群で、アレも大きいつもりでいる。
他の男性のを見たことないのかしら。
あいつもあいつの母親である姑も、態度だけはデカい。
「産めない女を嫁にしてやった」くらいの態度。
嫌味とか諸々言ってくるけど、無視してる。
「可愛げのない嫁」とか言ってくるけど知らんがな。
いい加減ウザいんで、あいつにあいつ自身の秘密を言ったら真っ青になってた。
知ってるんだよね、あいつが種なしってこと。
現在高校生である朱音ちゃんが教えてくれた。
あいつはいつの間にか家に帰って来なくなった。
愛人の家にいるらしい。
そうなると、姑は私に対して何も言えない。
だって実の娘であり、私の義妹にあたる朱音ちゃんは私の味方だもん。
朱音ちゃんは男尊女卑が強い塚田家で、かなりないがしろにされてた。だから余計に私の味方になってくれるんだよね。
で、話を戻すけど朱音ちゃんのバイト先にいる上司が私の双子の弟だった。