あたしはには、1年間付き合っている彼氏がいる。
その彼氏とはだいぶセックスレスに入っている。
そのせいで彼氏は浮気しているらしく、その情報が大学中に広まっていた。
可愛そう、と言われるあたしたちは、
まったく可哀想ではない、という解釈をしているんだ。
それはなぜかと言うと、今の関係性に悩んでいないから。
ここでさらにクエスチョンマークが並ぶかと思う。
その理由を説明していこうと思うので
よろしくお願いいたします。
‥‥‥
‥‥‥
「
大学一年の階に、彼氏の
一つ年上の久志。
金曜日の帰りは必ず迎えに来るのだ。
だから別れられない関係性であることと、セックスレスに陥っていて可哀想と思われるのだ。
「久志、ありがとう!」
「んじゃ帰るかー」
「はいーっ」
手をつなぎ、玄関から大学を出た。
あたしはこの後、とある場所に行くのだ。
それは二人で決めた場所。
久志が車を走らせること1時間。
たどり着いたのはとある旅館だ。
毎週金曜日にチェックインして、毎週土曜日の午後にチェックアウトする。
なかなかハードだがこれにハマっているんです。
「久志いつもありがとう!」
「いいよ。じゃ、入ろっか葵」
「うん!!」
旅館に入るとすぐさま部屋に。
あたしたちは別々の部屋に泊まることが定番だ。
LINEで同じ時間を調整し、一緒に“混浴温泉”に入るのだ。
ガラッとガラスの浴場を開いて入れば、そこにはすでに一人男性が待っている。