美波はトイレにこもって電話をしていた。
龍太に今から会いたいと伝えて、了解の返事をもらうと、
美波は心を踊らせてスマホを切り、トイレを出た。
暗い家の中をのそりのそりと彼女の夫の寝ている寝室の隣にある、自分の部屋まで歩いた。
そして龍太と会うための勝負服を用意して、急いで着替えた。
情熱の燃える赤の下着を履いた。
バックに着替え用の服やタオルや二三個入ったコンドームを入れて、家を出た。
美波ははじめて歩いて行こうと考えていたが
何だか億劫に感じられてきて、矢張り車で向かうことにした。
美波は再び家に戻って車の鍵を取ってきて
バレないように静かに家を出た。
………
………
ホテルの入口には既に龍太が立って待っていた。
彼は柱にもたれ掛かってスマホを見ていた。
「おーい」
美波は龍太を見付けると大声を出して手を振りながら走って来た。
「ごめんね。こんな遅い時間に呼び出しちゃって。淋しくて仕方なくてね」
「大丈夫ですよ全然。でもビックリしましたよ、
こんな時間に美波さんから電話が来て。バレたのかなと思いましたよ」
龍太はそう言って笑った。
二人は手を繋いで、中に入ると、受付を済ませて
、渡された鍵を持って指定された部屋へと向かった。
エレベーターで龍太は美波の顎をクイッと上へ向けさせて唇を押し当てた。
それはいきなりで、美波は少し驚いたが、直ぐに両手を彼の首に回して、舌を出した。
美波のへその辺りに固い何かが当たっていて、
しかしそれに一種の肉感を感じると、彼女はそれに手を触れた。
二人の情欲は一気に燃え上がってそれからモクモクと出るピンク色の煙が
二人の肉体を包み込んだ。
エレベーターが止まると、二人は離れて、
しかし手を繋ぎながら静かな廊下に出た。
部屋は一番端から二番目の所にあった。
美波はポケットに入れていた鍵を取り出して、ドアを開けた。
先に龍太が入って、美波がドアを閉めると、
その場で二人は再び抱き合いキスをした。
お互いの舌を絡ませながら、キスをした。
龍太の大きな手が美波の背中をさすり
腰からお尻の盛り上がった肉を優しく揉んだ。
美波も龍太の腰に腕を回して、体をグッと彼の腰に押し当てた。
「んにゅ、ちゅっ。はぁ、美波さん、どうします?
先にシャワー浴びますか?それともこのまましちゃいますか?」